全日本王者・斉藤立が大号泣 90キロ級村尾にまさか一本負けで国士舘大15年ぶりVならず

 代表戦で敗れ、熊坂主将(右)の肩を借りて号泣する斉藤立
 代表戦で敗れ、表彰式の間も号泣する斉藤立
 男子7人制決勝の代表戦で東海大・村尾(右)から攻められる国士舘大・斉藤=日本武道館
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 「柔道・全日本学生優勝大会」(26日、日本武道館)

 体重無差別の7人制団体戦で争う男子決勝は、全日本王者の斉藤立(3年)を擁する国士舘大が王者・東海大と対戦した。7人で戦った本戦は1-1で決着がつかず、代表戦は斉藤が90キロ級の村尾三四郎(4年)と激突。16分18秒の激闘の末、縦四方固めで一本負けし、国士舘大も2007年大会以来の日本一はならなかった。斉藤はショックと自責の念で、試合後も顔を伏せて号泣した。

 4月に全日本王者に輝いた斉藤は、この日も国士舘のエースとして力を発揮した。2回戦から準々決勝まで3試合続けて勝利。さらに、ヤマ場となった準決勝の天理大戦は、エース対決となった中野寛太(4年)と引き分けて1-0の勝利に貢献。しかし、決勝は本戦で引き分けると、代表戦では90キロ級の村尾に延長戦の末、スタミナが切れて隙が生まれたところを抑え込まれて、一本負けを喫した。

 本戦では0-1で劣勢の展開から、大将戦の高橋翼(3年)が残り10秒で「技あり」をもぎ取って代表戦に持ち込んでいただけに、仲間の期待を一身に背負って戦った斉藤はショックのあまり号泣した。表彰式の間も顔を上げられず、仲間に慰められつつも首を横に振りながら、試合後も30分近く顔を手で覆った。

 国士舘大の吉永慎也監督によれば、4月の全日本選手権で右膝を痛めて以降、十分な練習を積めていなかったという。吉永監督は「言い訳になるが、膝も100%ではなかった」とかばい、チームとしても「あと少しだったが、勝ち切る難しさを痛感した。しっかり反省して、いいところは継続したい」と語った。

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