64年東京五輪主将の体操・小野喬さんが内村航平にエール「ぜひ金メダルを」
東京五輪の聖火リレーが9日、東京に入り、点火セレモニーが町田市内で行われた。1964年東京五輪の選手団主将を務め、体操男子で団体総合金メダルを獲得した小野喬(89)さんは、「昔のことを思い出しながら走りました」と感慨深げで、体操男子で鉄棒に出場する内村航平(32)=ジョイカル=に「ぜひとも金メダルを取って日本の皆さまに喜んでいただくことを心から願っています」とエールを送った。
かつては“鬼に金棒、小野に鉄棒”と恐れられ、4大会で計13個のメダルを獲得したレジェンドだ。鉄棒で2度の金メダルを獲得したこともあり、同種目で東京五輪に出場する内村については「4回もオリンピックに出場していて、特に鉄棒を中心に頑張っています」と目を細めた。
「2度目の(東京)オリンピックを楽しみにしていました」という。体操について、「われわれも日本の団体戦総合優勝を第一に考えながら頑張っていました。こういう新型コロナウイルスの時代ですけど、ぜひとも成功裏に試技をして、日本の体操というものを世界に名をとどろかせていただければ」と力を込めた。