昭和のキックボクシングブームの立役者で「キックの鬼」と呼ばれた沢村忠(さわむら・ただし)さん(本名白羽秀樹=しらは・ひでき)が肺がんのため3月26日に死去した。1日、親族が発表した。78歳。旧満州(中国東北部)生まれ。葬儀は近親者で行った。
幼少期に祖父の影響で空手を始め、後にキックボクシングに転向。代名詞の「真空飛び膝蹴り」を武器にKO勝ちを重ねた。1973年には、プロ野球の巨人で三冠王に輝いた王貞治らを抑えて日本プロスポーツ大賞を受賞。半生を描いた漫画、アニメの「キックの鬼」が大人気を博した。
引退後は、子どもたちの指導にもあたっていたという。