最後のびわ湖に「女神」サブテン驚異の42人 瀬古リーダー感動「世界の歴史変えた」

2位でゴールする土方英和=皇子山陸上競技場(撮影・高部洋祐)
3位でフィニッシュする細谷恭平=皇子山陸上競技場(撮影・高部洋祐)
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 「びわ湖毎日マラソン」(28日、皇子山陸上競技場発着)

 現行のコースでは最後となる大会が行われ、鈴木健吾(25)=富士通=が、日本人初の2時間4分台となる2時間4分56秒の日本新記録で初優勝した。これまでの日本記録は大迫傑(ナイキ)が昨年3月の東京で出した2時間5分29秒。鈴木は02年の武井隆次以来、日本人19年ぶりの優勝を果たし、ウィルソン・キプサング(ケニア)が持つ2時間6分13秒の大会記録も大幅に塗り替えた。

 これまで気象条件が厳しく、東京マラソンや福岡国際と比較して、タイムが出にくいとされていたびわ湖だったが、最後の最後に絶好の気象条件で開催された。記者会見を行った瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーも「最後のびわ湖にふさわしいレースができた。70数年びわ湖を応援してくれたファンの皆さんありがとうございました。本当に素晴らしい、日本の歴史を変えるレースになった。リーダーとしてこんなうれしいことはない。(鈴木は)力はあると思っていたが、まさか4分台出るとは夢にも思っていなかった。4分56秒が1つのターゲットになって、3分台へ夢を繋いでいく」と、感動した様子で話した。2時間10分切りはなんと42人。「こんなこと世界のマラソンでも初めてじゃないか。世界の歴史も変えた」と、語った。

 尾県貢専務理事も「最後のびわ湖の女神が微笑んでくれた。素晴らしいコンディションでレースが進んでくれた。素晴らしい鈴木選手の日本記録。今までの日本人では信じられないレースをしてくれた。多くの選手が6、7分台とこれまでにない記録を出してくれた。若手も出てきてくれた。すべてが感動だった。コロナ禍の中、日本中に勇気を与えてくれた」と、称賛した。

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