田中希実は4位に終わる「力不足、カツを入れられた」
「陸上・日本選手権クロスカントリー」(27日、海の中道海浜公園)
女子8キロは、2019年の覇者で東京五輪5000メートル代表の田中希実(21)=豊田自動織機TC=が26分22秒で4位に終わった。萩谷楓(エディオン)が25分54秒で優勝した。
萩谷の背中を見ながら終盤でのスパートをもくろんだ。しかし、田中は「呼吸も足も両方」と消耗は激しく、最後の起伏では高校生の酒井美玖(北九州市立高)に抜かれた。
2月に予定していた沖縄合宿はコロナ禍で中止。代わりに拠点の小野市で自宅を離れてホテルに宿泊し、練習に集中する強化期間を2度つくった。奄美大島での合宿も続き、疲労は蓄積していた。それでも「今ある力を出し切った上で負けた。力不足」と田中。「次のシーズンへ、もう1回カツを入れられた」と改めて地固めに取り組んでいく。