広島無念16位…1区・中野が区間2位の力走も 全国都道府県駅伝

 「全国都道府県対抗男子駅伝」(19日、広島市平和記念公園前発着=7区間48・0キロ)

 広島は2時間19分53秒で16位に終わった。1区の中野翔太(世羅高3年)が2位でタスキをつなぐなどレース前半は上位争いを繰り広げたが、後半区間で失速。前年4位から大きく順位を落とした。大会直前に主力2人が故障で出場を回避したことが響いた。

 沿道からの大声援に応えられなかった。前年の4位を超えるトップ3入りを目指した広島だったが、後半区間で踏ん張れず、最低目標としていた8位入賞にも大きく届かなかった。

 誤算は大会直前に見舞われた主力2人の故障。昨年4区で区間2位と好走した倉本玄太(世羅高3年)と、同じくアンカーを務めた藤川拓也(中国電力)がエントリーから外れた。代わって新谷紘ノ介(世羅高2年)と相葉直紀(中電工)がメンバー入りしたが、ともに実力を発揮できなかった。

 5区の新谷は5位でタスキを受けたが、区間31位で16位に順位を下げた。「情けない走りでチームに迷惑をかけてしまった。コンディション作りがうまくいかず、走り出してすぐに疲労を感じた」と肩を落とした。元日の全日本実業団駅伝で3区の区間記録を更新した相葉もアンカーを任されたが、最後までピッチが上がらなかった。

 序盤はいい流れが来ていた。1区の中野が好走し、区間新となる好タイムで2位でタスキをつないだ。「区間賞を狙っていたので2位は悔しいけど、いい形でタスキをつなぐことができたのは良かった」。当初は5区を走る予定だったが、メンバー変更に伴い1区を任されることに。「プレッシャーはあったけど頑張って切り替えることができた」と安どの表情を見せた。

 3区の吉田圭太(青学大3年)が先頭争いを繰り広げ、4区の吉本真啓(世羅高2年)も一時はトップに躍り出るなど奮闘したが、岩本真弥監督(54)がポイントに挙げていた5区がブレーキとなり、上位争いから脱落。「新谷は能力のある選手だけど経験不足が出た。最も良くない流れになってしまった」。当初は倉本を1区、中野は5区で起用するプランだったそうで「倉本を使えなかったことがすべて」と悔やんだ。

 今年は上位6チームが大会記録を更新する超ハイレベルな戦いとなった。「年々、高速化しており、全国トップクラスの選手をそろえないと上位争いするのは難しい」と岩本監督。第1回大会を制した広島だが、その後は優勝から見放されており、復活への道のりは険しい。

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