広島・田中広「来たかいあった」 “タナキク復活”へ強行軍で合同自主トレ参加

 合同自主トレがスタートし、自己紹介をする森下(右から2人目)に歓迎の拍手を送る(左から)九里、床田、大瀬良、田中広
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 広島の田中広輔内野手(30)が15日、広島県廿日市市の大野練習場で行われた合同自主トレに姿を見せ、チームメートである菊池涼との“タナキクコンビ復活”を誓った。不本意に終わった昨季からの巻き返しに燃える新選手会長。「1年間グラウンドに立ち続ける」とフルイニング出場にも意欲を示した。

 強い決意と使命感が自らを突き動かした。沖縄県恩納村で自主トレを行っている田中広は前日14日に広島に戻り、この日初日を迎えた合同自主トレでは練習を行うことなく沖縄へ舞い戻る“強行軍”を敢行。「選手会長が最初にいないのは、おかしいなと思って」とリーダーのあるべき姿を示した。

 この日は新人9選手のほか、2年目以降の選手たちも参加する合同自主トレ初日。ベテラン・石原慶や会沢、エース・大瀬良など、実績のある選手たちも姿を見せた。チームにとって節目の一日。一緒に戦う仲間の顔を見て、言葉を交わす。「それだけでも、来たかいがありました」と充実の表情を見せた。

 昨季は97試合の出場で打率・193。15年4月1日から続いた連続フルイニング出場が635試合で止まる苦渋も味わった。このオフには二遊間でコンビを組んできた同級生の菊池涼が残留を表明。再び輝きを取り戻したいという思いが、田中広の言葉からにじむ。「もう一回“タナキク”というのを全国の皆さんに、しっかりアピールできるように」。名コンビ復活へ意欲を燃やした。

 新選手会長となり、責任ある立場が己の心に火をともす。「1年間グラウンドに立たないといけないと、より一層思っているので。チームの中心選手として(グラウンドに)立ち続けること、そういう強い気持ちは変わっていない」と再びフルイニング出場へのこだわりも見せた。

 グラウンドに立ち続けるためには、肉体のタフさは必要不可欠。昨年8月に右膝半月板の部分切除手術を受けたが「現状、8割くらい」と順調な回復具合を伝える。自主トレでこなせていないメニューはなく、実戦に近い動きを通して患部の状態を見極めている。

 この日は選手の前で「一体感を大事にやっていこう」と訓示。キャンプ中には「ピッチャーを連れて、ご飯も行きたいと思っている」と円滑なコミュニケーションも図っていくつもりだ。

 再起を懸ける今季。手術明けとなるが「今までショートを守っていたプライドもある」と胸を張った背番号2。再びチームの先頭に立って、鯉を押し上げる。

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