谷亮子さん、柔道五輪代表争いに熱視線「すごく魅力的、真剣勝負見たい」

 柔道女子で五輪2大会金メダルの谷亮子さん(43)が23日、都内で行われた国際柔道連盟(IJF)の表彰式に出席した。25日からは東京・日本武道館で世界選手権が開催されるが、「五輪前年の世界選手権は重要。金メダルを獲れば五輪の大本命として注目される。みんなに頑張ってほしい」と日本代表に向けてエールを送った。

 最近の現役選手の活躍もチェックしているようで、「最強のメンバーが出そろっていると思う。代表争いが拮抗(きっこう)している階級がすごく魅力的で、やっている選手は大変だと思うが、真剣勝負を見たい」と目を輝かせた。特に、阿部一二三(日体大)と丸山城志郎(ミキハウス)が争っている男子66キロ級に注目しているようで、「2人は素晴らしい試合を展開しているので(世界選手権でも)見たい」と話した。

 また、“ヤワラちゃん”の愛称で親しまれた自身に続くようなスター性を持つ、女子52キロ級の阿部詩(日体大)についても言及。「(一二三との)兄妹で楽しみだが、詩さんは安定していて、久々の試合(5月のGP大会)でも隙が見当たらない。まだまだ伸びしろもある選手」と期待を寄せた。ただ、同階級には帝京大の後輩である志々目愛(了徳寺大職)も五輪切符を争っているため、「みんなに頑張ってほしい」と熱戦を期待した。

 自身の経験を踏まえても、五輪前年の世界選手権は特別だという。実際に谷さんは95年、99年、03年、07年と、五輪前年大会は“4連覇”しており、「自分の中では(五輪の)リハーサルだった。ここで優勝できないと、五輪に向けての雰囲気もモチベーションもよくない。この大会で優勝することは重要。チャンピオンは1人なので」と力を込めた。

 また、この日は五輪で印象に残る活躍をした金メダリストとして表彰された。「とても光栄です。5回五輪に出場して全部思い出深いが、『最高でも金、最低でも金』と言って優勝したシドニー五輪は特に思い出深い」と、自身初の金メダルを獲った2000年の大会を振り返った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス