桐蔭学園、単独初Vならず あと一歩も…藤原監督「点差より差があった」

 「全国高校ラグビー・決勝、大阪桐蔭26-24桐蔭学園」(7日、花園ラグビー場)

 決勝が行われ、ともにAシードの桐蔭学園(神奈川)は大阪桐蔭(大阪第1)に24-26で競り負け、東福岡と両校優勝した第90回大会以来の王座を逃した。桐蔭学園は前半を17-12で折り返したが、後半に逆転を許した。

 執念は尽きなかった。後半28分、ゴール前の速い展開で桐蔭学園のSH小西泰聖(3年)が左中間へ飛び込んだ。主将の今大会初トライとゴール成功で2点差。しかし、ここまで。僅差の敗戦に藤原秀之監督(50)は「点差より差があった。力負けです」と脱帽した。

 東福岡と頂点を分け合ったのは8大会前。悲願の単独優勝はあと一歩だった。体格で上回る相手を足と速いパスでかき回したが、ハンドリングの細かいミスなどが響いた。小西は「自分たちがボールを持っている時間に攻めきれなかった。ブレークダウンでの集中力の差」と悔やんだ。

 10月のユース五輪(アルゼンチン)に日本代表で出場。俊足を飛ばして6試合でチーム最多の6トライを挙げ、銅メダル獲得の原動力となった。その後、右膝の負傷でブランクをあけたが、最後に主将の意地を見せた。金の卵は「大舞台の高い重圧の中で(練習してきたことが)できなかったのはスキル不足。大学、社会人では100%出せるようにしたい」と誓った。

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