今季シニアデビューの19歳・乙黒拓斗 最年少Vへ王手! 初出場で快進撃

 男子フリー65キロ級準決勝 決勝進出を決め喜ぶ乙黒拓斗(共同)
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 「レスリング・世界選手権」(21日、ブダペスト)

 男子フリースタイルの4階級が行われ、65キロ級で初出場の19歳、乙黒(おとぐろ)拓斗(山梨学院大)が準決勝でロシア選手を15-10で破って銀メダル以上を確定させた。決勝(日本時間23日未明)はインド選手と対戦。57キロ級で昨年優勝の高橋侑希(ALSOK)は準決勝でロシア選手に2-7で敗れ、92キロ級の松本篤史(警視庁)も準決勝でベラルーシ選手に完敗。3位決定戦に回った。79キロ級の高谷惣亮(ALSOK)は2回戦で敗退した。

 喜びも控えめだった3回戦までとは一変し歓喜の雄たけびを響かせた。男子フリースタイル65キロ級準決勝。19歳の乙黒拓は攻めの姿勢を貫いてロシア選手に逆転勝ちし、銀メダル以上を決めた。

 「めちゃくちゃ強い選手に勝てて、自分のレスリングができたのは進歩」。今春からシニアの国際大会にデビューしたばかりの逸材が、初舞台で快進撃を演じた。

 「メンタルは強いと言われる」と自信を隠さない。緊張とは無縁の伸び伸びとした闘いぶりで、1回戦から3試合連続でテクニカルフォール勝ち。決勝進出を懸けた一戦も3-6とリードを許しながら「自分には攻撃力がある。焦ることはなかった」と振り返った。

 武器の鋭いタックルで詰め寄る。第2ピリオドには豪快な両足タックルで一挙4点とひっくり返し、攻め勝った。

 出身の山梨県を離れ、有望選手を寄宿制で育成する日本オリンピック委員会のエリートアカデミーで成長を遂げた。在学する山梨学院大では高田裕司監督の現役時代のステップを参考にし「自分なりにアレンジしている」という。

 決勝で挑むのは、1974年大会を20歳6カ月で制した同監督の日本男子の最年少優勝記録。恩師を超えた時、目標とする東京五輪の頂点も視界に入ってくる。

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