大坂なおみ、グランドスラムVへ意欲 バインコーチ「タイトル獲りたい」に「オナジ」

 女子テニスで、3月のBNPパリバ・オープンでツアー初優勝を成し遂げた大坂なおみ(20)=日清食品=が16日、横浜のカップヌードルミュージアムを訪れ、サーシャ・バインコーチとともに報道陣の取材に応じた。「時間が経つのは早いけど、厳しい試合を戦ったということは覚えている。勝てて本当に良かった」と、振り返った。

 1月の全豪オープンでは四大大会で初めて16強入り。3月のツアー初優勝は世界ランク1位のハレプ(ルーマニア)ら強豪を破ってのもので、四大大会に次ぐグレードの「WTAプレミア・マンダトリー」を制したのは日本女子史上初の快挙だった。飛躍を支えたのは、昨年末から指導を受けるバインコーチ。これまでセリーナ・ウィリアムズ(米国)らを指導した経験を持つ名コーチだ。

 大坂は「練習がすごく楽しくなった。彼はとてもハッピーでポジティブで楽しい人。自分自身のポジティブになった」と、ニッコリ。バインコーチは「コートの上ですごく大人になった。成熟したと思う。常にハードヒットで最高なプレーをしなくても、勝つことができる選手になった。普段は僕のちょっとの失敗を絶対に忘れない(笑)。ネガティブなんだけど」と、目を細めた。

 勢いを考えれば、四大大会制覇の期待も高まる。バインコーチの「重圧を掛けたくないが、行けるところまで行きたい。1試合1試合をこなして、最終的にタイトルを獲りたい」との言葉に、大坂は「オナジ」と、笑顔でうなずいた。

 施設でオリジナルのカップヌードルを作る「マイカップヌードル」体験では、レギュラーのチキンスープにネギ、コロ・チャー、キムチ、ひよこちゃんナルトをトッピング。久々の日本を「リラックスして楽しんでます」と、満喫しているようだった。

 大坂は日本代表として、20日からのフェド杯(21日開幕・兵庫、ブルボンビーンズドーム)に挑む予定。「日本で日本代表としてプレーするのは初めてなので、とても楽しみにしている」と、抱負を語った。

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