“代表引退”川内 東京五輪へ若手に提言「漠然とメダル狙うより戦略を」

 陸上の世界選手権に出場したマラソン日本代表が9日、羽田空港に帰国し、男子日本勢トップの9位だった川内優輝(30)=埼玉県庁=は「入賞できなかったが、初めて実力不足だったと言えるレースができた」と万感の代表ラストランを振り返った。

 百戦錬磨の川内に対し、日本陸上連盟(陸連)からは東京五輪に向けた特別アドバイザー打診の声も上がる。川内は「具体的な話はわからないが、陸連に恩返ししたい気持ちはある」と話し、若手に対して「漠然とメダルを狙うのではなく戦略を立てることが必要」と提言。「(ベテランの)経験を生かすなら、陸連がノウハウ本をつくればいいと思う」と持論を展開した。

 翌日からは仕事に復帰するが、ランナーとしての意欲は衰えない。「ずっと目標にしている自己ベストの2時間7分を狙いたい」。9月のオスロを皮切りに12月の福岡国際にも出場の意向。「代表はプレッシャーがあったので精神的に休みたい。しばらくは放っておいて欲しい」と本音で笑わせたが、最強の市民ランナーが再び注目を集めるのは必至だ。

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