大相撲 春巡業が始まる、稀勢の里不在も前売りは完売

横綱奉納土俵入りを行う日馬富士(左が太刀持ちの宝富士、右が露払いの大翔丸)
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 大相撲の春巡業が2日、三重・伊勢神宮で始まった。横綱白鵬、稀勢の里、大関は照ノ富士、豪栄道ともに故障で不在だったが、前売り2500席は3月16日に完売しており当日券はなし。相撲人気もあり、担当者は「当日券がないなんて初めて」と驚く満員御礼だった。

 62回目となる「神宮奉納大相撲」。神宮神苑では日馬富士、鶴竜の両横綱による『手数入り(でずいり)』(土俵入り)と三役力士揃い踏みを奉納した。

 右肘、太もも痛など体は満身創痍(そうい)の日馬富士は「膝に水がまたたまった。気を抜いたらあちこち痛くて。できるだけ治療しながら」と日程的にも厳しい中、横綱の務めを果たすつもり。

 鶴竜は「(大関、横綱4人が不在)そういう意味でも引っ張っていかないと」と話した。

 春場所で奇跡的な逆転優勝を飾った稀勢の里に関しては「あそこまでいったら気持ち。一日で痛みが変わるなんてないだろうから。横綱という地位がそうさせているのかも」と、刺激を受けていた。

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