世羅 男子は歴代単独最多9度目の優勝

 「全国高校駅伝」(20日、西京極陸上競技場発着)

 男子は世羅(広島)が、04年の仙台育英(宮城)の記録を14秒更新する2時間1分18秒の大会新記録で、第1、2回大会以来の連覇を成し遂げ、優勝回数は西脇工(兵庫)を抜いて単独最多の9度となった。女子も世羅が最終5区で向井優香(2年)が35秒差を逆転し、1時間7分37秒で初めて制した。アベック優勝は93年の仙台育英(宮城)以来、22年ぶり2校目。

 京都の空に、世羅のアンカー・新迫主将の雄たけびが響いた。他を圧倒する力を見せつけ「やっと自分たちが歴史に名を残せた。誇りに思う」と表情を崩した。京都開催50回目を記念し、59校が出場した大会。単独最多9度目の優勝は、“神の領域”と言われたタイムを14秒更新する大会新記録で飾った。

 2区・井上が1・3キロ付近で首位に立ち、3区・カマイシがリードを広げた。7人中4人が区間賞を獲得する独走。ケニア人留学生に頼り切るのではなく、チーム全員が力を出し切り勝ち取った2連覇だ。

 全体練習は1時間半ほど。自主性を重んじ、集団で走ることはあまりない。岩本監督は「駅伝は単独走。走りだしたら何が起こるかわからない。自分で考える力を付けないと」と語る。

 一昨年は最後のトラック勝負で敗れ、トップと6秒差の4位に終わった。悔しさを味わい、1秒の重要性を選手全員が実感した。質を上げた自主練習を継続した。

 「記録を出して2連覇を達成できて良かった。選手は1年間、よく頑張ってくれた」。岩本監督は、選手の手で何度も宙に舞い笑顔の花を咲かせた。世羅の黄金時代が到来した。

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