世羅・岩本監督“神の領域”「目標に」

 「全国高校駅伝・男子」(21日、西京極陸上競技場発着=7区間42・195キロ)

 11年連続44度目の出場の世羅(広島)が2時間2分39秒で3年ぶりに優勝。優勝回数は西脇工(兵庫)の史上最多8度に並んだ。岩本真弥監督(49)は「この1年間は勝つことだけを考えてやってきた。やってくれると信じていた」と表情を崩した。

 3区でケニア人留学生・カマイシが首位を奪ったが、その他の区間でも上位タイムをたたき出した。総合力で勝ち取った栄冠だ。

 自主性が勝利を呼び込んだ。昨年はあと一歩で優勝を逃し「自分で考え走るようになった」。勝利への欲求が練習の質を高め底力を押し上げた。

 歴代4位の2時間2分39秒。来年は2連覇とともに、歴代最高タイム2時間1分32秒(04年・仙台育英)の更新を目指す。「大会前に次はタイムも狙うと話した。神の領域。目標にして頑張りたい」。7人中5人が2年生以下。夢は広がる。

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