広島・菊池V打 3番起用2安打3打点 ベテランの執念「(得点機)で回ってくると思っていた」 冷静好守も
「DeNA3-5広島」(27日、横浜スタジアム)
ベテランの意地と底力が詰まった決勝打だ。広島・菊池涼介内野手は一塁を回り、小さく右拳を握る。「みんながつないでくれた。何とかしたかった」。体勢を崩され、バットを折られても、執念で打球を押し込む2点適時打だった。
3-3の九回1死二、三塁。代打・佐藤啓が選んだ四球からつくった好機で出番が来た。低めの変化球に食らいつく。グシャッという鈍い音とともに、打球は中前へ転がった。
8月26日のDeNA戦以来となる3番起用だった。「今日はそういうところ(得点機)で回ってくると思っていた」。三回に左前適時打を放ち、2安打3打点と暴れた。
ポイントゲッターとして存在感を示す活躍。新井監督は、決勝打について「気持ちで食らいついた、良い安打だった」とうなずいた。
守備でも冷静な判断でチームを救う。1失点して迎えた七回2死一塁。勝又の一、二塁間への深い内野安打を捕球し、迷わず二塁へ送球した。オーバーランしていた一走・松尾を二、三塁間でタッチアウト。この回を最少失点で切り抜けた。
関東での試合は、残り3試合になった。「明日(28日)も勝つ試合を見せたいと、すごく思っている。一つでも多く勝ちたい」と背番号33。最後まで温かい声援を送り続ける鯉党の存在が、大きな原動力。喜びを分かち合うため、菊池はグラウンドで全てを出し切る。
