広島の希望の星 佐藤啓介がまたホームラン 「佐々木とともに近い将来の中軸選手」と安仁屋宗八氏

 「広島2-7DeNA」(12日、マツダスタジアム)

 広島が3位DeNAに敗れ、その差が8・5ゲームに開いた。先発した栗林の不調が誤算だったが、打線も八回に佐藤啓の4号2ランで2点を返すのが精一杯。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏はAクラスが遠のく厳しい現実の中で、希望の光を放つ佐藤啓と佐々木の若い2人に「将来の中軸」を期待した。

  ◇  ◇

 (栗林は5回を8安打4失点。2番手鈴木と3番手大瀬良は無失点でつないだが、遠藤が九回に3失点し万事休す。打線は前日同様4安打に抑え込まれたが、八回に佐藤啓が尾形から中越えに2ラン。8月25日のDeNA戦でプロ初本塁打を記録して以来、早くも4本目)

 前日からなかなかヒットが出ない重苦しい攻撃が続いていたが、八回に佐藤啓介がホームランを打った。内角の低め、それほどやさしくない変化球だったが、バックスクリーンへ叩き込んだあたり、随分力がついたなと感じた。

 佐藤は逆方向へもうまく打つが、こういう力強い打球を見ると、将来は佐々木とともにチームの中軸を担う人材として期待したくなる。九回は勝田の悪送球をカバーしきれなかったが、守備力の向上は今後の課題だろうね。

 佐々木にも七回にヒットが出た。レフトへの打球。このところコンスタントに打てるようになってきた。4度打席に立てば1本はヒットが出る。

 しかも、引っ張る打球が増えている。開幕当初で4番に座っているときは右方向への打球が目についたが、徐々に投球に力負けしないパワーが身についてきたのだろう。

 投手にもひとこと触れておこう。八回に登板して2三振を奪い、あっさり3人で片付けた大瀬良には躍動感があった。投球時には声も出ていたからね。球速は148キロほどだったが、ボールに伸びがあった。

 復帰してからこの日が5試合目。その間は1本しかヒットを打たれていない。それがホームランになったのは不運だが、思い切り投げられる短いイニングでこそ最大限の力が発揮できることを本人も実感しているかもしれない。

 この先の起用法は分からないが、今年はこのままなのかな。過去にリリーフ経験があるとはいえ“新戦力”という捉え方もできる。彼にも期待したいね。

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