広島・床田 チーム最多タイ7勝目 「一番推し」高橋と7年ぶり対決8回0封「できて良かった」「勝ったんで良かった」
「阪神1-3広島」(9日、甲子園球場)
広島・床田寛樹投手(31)が8回4安打無失点の快投で、チームトップタイの7勝目をマークした。序盤から凡打の山を築き、首位に立つ猛虎打線を翻弄(ほんろう)。リーグトップの13勝をマークしている高橋に投げ勝ち、今季4度目の阪神戦登板で同戦初勝利を挙げた。チームの連敗は3でストップ。左のエースが勝負の9月に輝きを放つ。
超満員の敵地を、巧みな投球術で黙らせた。八回、反撃を狙う猛虎打線を三者凡退で片付け、虎党のため息を耳にしながら涼しい顔でマウンドを降りた床田。「良かったです。もうとりあえず勝ったんで、良かったです」と、チームの連敗ストップを喜んだ。
前日から降り続いた雨の影響で、試合開始が約30分遅れた一戦。経験豊富な左腕にとって不安な要素にはならなかった。初回は警戒していた近本に左前打を浴びるも、得点は許さず。二回以降も変化球中心の投球で打たせてアウトを重ね、「今日はフライが多かったですけど、風もなかったんで。途中からは本塁打だけは(ダメ)と思って、丁寧に投げてました」と八回までスコアボードに「0」を刻んだ。
7年ぶりとなる“推し”との投げ合いを制した。床田は高橋について、「あの子が入って来た時から一番推してるピッチャーなんです」と明かす。初めての対戦は19年7月7日。床田は7回1失点の好投も高橋は8回無失点。チームは0-1で敗れた。打席で“推し”の直球を体感し、「案の定やばいな」と、衝撃を受けたことを鮮明に記憶している。
以降はケガに悩まされていたが、「それがなくなったらどれだけいいピッチャーになるんだろう」と他球団ながら気にかけていた。今季、ケガが癒えて“完全体”となった高橋はすでに両リーグトップの13勝をマーク。その活躍を受け、床田は「俺、見る目あるなって」とニヤリ。初対戦以来となる7年ぶりの投げ合いを制し、「めちゃくちゃいい投手なんで、なかなか点が取れない。先制点を与えず、食らいついていこうと思っていた。たまたまですけど、できて良かった」と、充実の汗を拭った。
チームは連戦の真っただ中。新井監督は先発に長いイニングを求めている中で、文句なしの好投を披露した床田について「ナイスピッチングだった。コントロール、リズム良く投げられていた」と評価し、目を細めた。
直近2年は9月に打ち込まれ、失速の責任を感じていたが、今季2戦2勝と変わり身を示している。チームの連敗は3でストップ。左のエースの快投から逆襲が始まる。
