【解説】低迷続く広島 浮上のカギ握る新井采配 「ファビアンはもう大丈夫」「失敗恐れず仕掛けたらいい」内田順三氏の視点

 広島は35勝50敗4分けで5位。チーム打率・224、266得点はいずれも12球団ワーストだが、低迷の打開策はあるか。元広島コーチで打撃の名伯楽、内田順三氏(デイリースポーツ・ウェブ評論家)は浮上の兆しは見えているとし、「ファンを喜ばせる戦いを」とメッセージを送った。

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 残り54試合で3位とのゲーム差は6。厳しい数字であることは間違いないけど、3位ヤクルトの状態も落ちてきている。カープはこれまで8月や9月に失速することもあったが、逆もありえるということ。応援してくれるファンのためにも、諦めるわけにはいかない。

 後半戦、カープが台風の目になるにはどうしたらいいか。その兆しは、球宴前の戦いでも見えてきている。7月、新井監督は足のある選手をどんどん起用し、エンドラン、ランエンドヒットも積極的に仕掛けている。もともと、足を使ってかき回していくのがカープの野球。失敗を恐れずに走るぞ、走るぞという姿勢を見せ続けることで、相手バッテリーにもプレッシャーがかかってくる。配球にも変化が出てくるし、簡単にワンバウンドも投げられないぞとなり、打者にもチャンスが生まれる。

 今の野球は投手のレベルが上がり、どのチームも簡単に点は取れていない。新庄監督が重盗、スクイズを多用して意識を高めたように、いかに1点をもぎ取るか。試合の終盤に限らず、新井監督がここは勝負どころだと思えば代走、代打を送り込んでどんどん仕掛けたらいい。今のカープはベンチも含めて、足のある選手はいるからね。

 個々の状態も上がってきてはいる。前半戦は不振だったファビアンだが、もう外さない方がいいね。球宴前最後のヤクルト戦では本塁打も打っていたが、変化球にうまく反応できていた。あの打撃ができているなら、もう大丈夫だろう。小園も悪くないし、坂倉もいる。1番は相手の右左で秋山、大盛、名原を使い分けたらいい。

 島内が不調、ハーンが離脱して中継ぎに不安があるかもしれないが、いない選手のことを考えても仕方がない。全員野球、全力プレー、カープらしい泥くささを前面に押し出せばファンに伝わる。まず本拠地で戦う中日、巨人の6試合で勝ちきることができるか。ファンを喜ばせる戦いを見せてほしいね。

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