広島・常広 150キロ超連発!今季初登板で上々1回0封 3年目ドラ1右腕「ここから少しずつチームに貢献していきたい」
「巨人4-2広島」(29日、東京ドーム)
広島は2-4で巨人に惜敗し、約3週間ぶりの連勝を逃した。敗戦の中で常広羽也斗投手(24)が存在感を放った。2点ビハインドの八回に今季初登板。最速151キロを計測した直球で押し切って1回無失点、2奪三振の力投を見せた。3年目を迎えたドラ1右腕は今季から本格的に中継ぎに転向。新たなポジションでチームを支えていく。
投げ終えた勢いで体が浮く。アドレナリン全開の27球。常広が躍動感あふれる投球で今季初登板を終えた。「しっかり自分のボールを投げることだけを意識してマウンドに上がりました」と充実の汗を拭った。
2点ビハインドの八回にマウンドへ。「ピッチャー常広」がコールされると、左翼席の鯉党から歓声が起こった。先頭の増田陸に8球粘られ四球を与えるも、「腕を振ってのフォアボールだった。そこまで感覚的には悪くなかった」とここから本領を発揮する。
続く平山は遊ゴロに打ち取ったが、走者は得点圏へ。1点も許されない場面でギアを上げた。浦田には直球勝負を挑み、149キロで空振り三振。最後は松本にフルカウントから3球粘られるも、外角の151キロでねじ伏せ連続三振。雄たけびを上げてマウンドを降りた。「ゼロで終わることは大事なことだと思うんで、ここから積み重ねられたら」と、しびれる場面で自身の仕事を果たした。
こだわってきた直球で強気に押した。投じた22球の直球のうち、13球で150キロ超えを計測。春先は右肩のコンディションが整わず、なかなか球速が上がらなかった。オープン戦でフォークを多投して無失点に抑えた登板後に、「変化球ピッチャーになりそうです」と自虐的に本音を漏らしたこともあったが、「やっぱり生命線はストレート」とぶれることはなかった。「徐々に平均球速も上がってきた。もっと上げられたら」と、進化を止めるつもりはない。
今季から本格的に中継ぎへと転向。先発の時と考え方は大幅に変わった。「先発は先を見据えて球種を温存したりしますけど、中継ぎは1球目から全てを出し切るイメージ。もったいぶらずに全球勝負球ぐらいの気持ちで投げています」。無心での全力投球が、右腕のポテンシャルを最大限に引き出している。
チームは敗れたものの、中継ぎ陣は無失点。最後は接戦に持ち込んだ。先発が早めの降板に追い込まれても、リリーフ陣が踏ん張れば勝機は見えてくる。「ここから少しずつチームに貢献していきたいです」と常広。ドラ1右腕が、新たなポジションで自身の地位を築き上げていく。
