阪神・ドラ3岡城V撃!初づくしで再奪首 プロ初の安打&適時打&打点 中野“代役”で「役割しっかりできた」

 「ヤクルト0-2阪神」(29日、神宮球場)

 ルーキーが手負いの虎を救った。阪神ドラフト3位・岡城快生外野手(22)が「2番・左翼」でプロ初スタメン出場し、三回に決勝の先制適時二塁打を放った。前日、自打球で途中交代した中野の“代役”で、左中間にプロ初安打&プロ初適時打&初打点をマーク。高橋の3度目完封勝利に貢献し、チームは1日で首位に返り咲いた。

 今までに味わったことのないような大歓声を背中に浴び、塁上でほほ笑んだ。ドラフト3位・岡城のプロ初安打、初適時打が決勝打。「ホッとしている気持ちと、うれしい気持ちです」。筑波大時代からの「Tポーズ」を堂々と決め、プロ野球選手としての第一歩を踏み出した。

 近本と中野の負傷に伴い、「2番・左翼」での初先発。大仕事は三回2死一塁だった。これまで4戦4勝の山野の148キロ直球をはじき返し、左中間への適時二塁打。「積極的に振っていこうという気持ちは忘れずにやれたと思います」。1打席目からストライクは全てスイング。恐れず、重圧に負けず、己を信じ抜いた結果だ。

 憧れは糸井嘉男。野性味あふれる超人とは対照的に、学生時代は頭脳派のエリート街道を歩んだ。高校は岡山県内屈指の進学校・岡山一宮に進学。1日10時間の猛勉強の末に、一般入試で筑波大へ進んだ。一方、高校までは周りの人が口をそろえて「プロ野球選手になるとは思っていませんでした」と言う。

 野球では無名。それが大学で花開いた。成長のきっかけになったのは考える力。監督から与えられた課題をいち早く克服してきた。なぜ、打てないのか。どうすればうまくなれるのか。自分で考え、努力がうまかった。この日の一打も2軍落ちで打席に立って「小さくなりすぎていた」と客観視できたこと。1打席目の内容を踏まえ「頭を整理して冷静に打席に立てたこと」が記念の一本に結びついた。

 そして、もう一つの強みは人柄の良さ。友人や恩師で悪く言う人はいない。「快生、快生」と親しまれ、自然と周りを笑顔にしてきた。近本が左手首を骨折し、28日に中野と森下が負傷交代。チームが少し暗くなる要素はあった。そんな時にともした、希望の光。「自分の役割をしっかりできたので良かった」。虎を勇気づけた。

 水曜日の初勝利。チームは首位に再浮上した。4月29日は1936年に球団創立初の公式戦を開催した、メモリアルデー。そんな日に、ルーキーが初ものづくしの一打で試合を決めた。記念球は「いったん自分が持っておこうかな」と大事にカバンにしまった。「ありがとう、岡城」。クラブハウスへと向かう時、スタンドからは感謝の声が響いた。

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