阪神・高橋「僕、いつも情緒不安定でしたけど」 「同じ高橋」の活躍に歯がゆさも 一人じゃなかったリハビリの毎日が戦う原動力
「ヤクルト0-2阪神」(29日、神宮球場)
阪神がヤクルトとの投手戦を制して首位に浮上した。高橋遥人投手(30)が3安打完封で今季3勝目をマークした。4月までに3完封は2リーグ制以降では球団初。1リーグ制を含めても1943年の若林忠以来83年ぶりの快挙となった。
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少し肌寒くなった秋季キャンプ…日付はハッキリと覚えている。2019年11月17日-同月7日が誕生日の高橋を祝うため、高知・香南市野市町にあったなじみの寿司屋で囲んだ。壁掛けのテレビはプレミア12の決勝・日本-韓国戦を放送中。2番手の高橋礼が好投を見せていた。
「本当にすごいですよね。同じ高橋なのに、俺はなにをやってんだろ」
高橋礼の誕生日は11月2日で、2人は95年生まれの同学年。同じプロ野球の舞台にいながら、世界相手に戦う右腕がまぶしかった。あれから7年がたった。肘、肩、手首とメスを入れながら、日の当たる時を信じ、風雪に耐えて咲く梅花のように、ひたむきに、ひたすらに花開く季節を待った。
「僕、いつも情緒不安定でしたけど」。振り返れば思いは募る。一緒にリハビリ生活を過ごした先輩左腕・横山や脳腫瘍から復活を目指し、志半ばでこの世を去った同い年の横田さん、支えてくれたトレーナー陣。何より大きかったのが温かいファンの存在だった。一人じゃない-そんな毎日が今も戦う原動力。満開の季節はまだ先だ。(デイリースポーツ・田中政行)
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