広島・ブラウン元監督 「新井はコミュニケーションスキルが非常に高かった」「リーダーの素質は当時からあった」【一問一答】
広島で現役時代にプレーし、監督としても4シーズンにわたってチームを指揮したマーティー・ブラウン氏(63)がデイリースポーツの取材に応じ、新井貴浩監督(49)にエールを送った。2006年から2年間、監督と主軸選手の間柄だった2人。変革期のチームで采配を振った“先輩”は、荒波に立ち向かう現コイ将の背中を強く押した。ブラウン氏の主な一問一答は以下の通り。
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-最近のカープの試合は見ている?
「最近のカープの試合やNPBの試合はフォローしていない。でも新井がカープで監督をしているのは、もちろん知っている。良い監督になってるんだろうなと。なぜなら、彼は選手時代もレギュラーとして長年プレーして試合のことは分かっているし、彼の考え方もよく知っているので」
-今振り返って、新井監督はどんな選手だったと思う?
「自分が監督に就任した前の年に新井は本塁打王に輝いており、どんなラインアップを作ろうかっていう時に、新井を3番で嶋(重宣)を4番という形にしようと考えた。本塁打数は前年(05年)よりは多くはなかったが、打点の部分で彼はすごく頑張ってくれた」
(続けて)
「新井はコミュニケーションスキルが非常に高かった。投手のリーダーには黒田がいたが、話し上手という点では新井の方が上だった。リーダーとしての素質は当時からあったと思う」
-自身の広島監督時代を振り返って。
「広島というチーム、街に対しては今でも非常に思い入れがある。自分が広島に来た時、チームをなんとか変革をさせないといけないと思っていた。当時は若くて、実績のない選手が多かったから。新しいことも取り入れて、チームに良い風を送ろうと頑張った。自分が監督として貫いたことは、選手が監督にアジャストするのではなく、監督が選手にアジャストしていくこと。選手としっかりコミュニケーションを取って、チームを育てていくのが自分のやり方だった」
-今のカープも変革期にある。
「カープはドジャースみたいなチームではない。ドジャースはFA選手を獲得して、常勝王国みたいなものをつくっている。そんなチームは、アメリカでも少ない。大体のチームは強くなって弱くなって、それからまた強くなることを循環していく」
-カープに寄せる期待は。
「広島はカープへの期待感をものすごく高く持っている地域。ただ、若いチームは、良い時もあれば悪い時もある。カープはその宿命のチームでもあると思っている。だから若いチームであればこそ、ベテランをうまく使っていかないといけない。自分の時は緒方、前田がいて、その中に黒田や新井もいて、梵や東出(輝裕)という、あの当時の若手がうまくミックスして、良いチームの雰囲気が生まれていた。広島ファンというのはすごく野球を分かっている、カープが変革期にいることも感じていると思う。我慢強いファンでもあるので、そこで一つでも『これは良い芽が出てきたな』とファンの人たちに感じ取ってもらえれば、どんどんそういう選手が育っていくんじゃないかな。もちろん選手たちもその期待に応えていかないといけない」
(続けて)
「あと、忘れてはいけないのは前田健太だ。自分が監督をしている時に前田健太は若い選手で1軍に上がってきた。覚えているのは、彼は横浜(スタジアム)に行くのが大嫌いだったこと。あそこでの成績が良くなかったので『嫌だ』とずっと言っていたけど、結局はあそこまでの選手になった。前田健太でさえ、試合に臨むことにちゅうちょしていた時期はあった。それは若い選手にはみんなあることだ」





