広島・中崎 3連覇時代に多投シュート割合増で開幕ダッシュ狙う「アクセル全開でキャリアハイを」
広島・中崎翔太投手(33)がウインズ広島で行われたトークショーに参加し、来季でのキャリアハイ更新を誓った。今季は7年ぶりに50試合以上(51試合)に登板。2年連続で中継ぎ陣の一角を担うため、16~18年の3連覇時代に多投していたシュートの投球割合増加に意欲を示した。開幕から逃げ馬のようなスタートダッシュを狙う。
マウンドで見せるような真剣な表情で競馬について熱く語った。中崎が3年連続でウインズ広島でのトークショーに参加。来季の目標について、「パンサラッサ、サイレンススズカのように大逃げです。開幕から2頭みたいにアクセル全開でキャリアハイを目指します」と競馬好きらしい回答を繰り出した。
パンサラッサとサイレンススズカといえば、現役時代に並み居る強敵を置き去りにする圧巻の大逃げでファンを魅了した名馬。その2頭のようなスタートダッシュを開幕から切るため、現在は肩肘を休めながらフィジカルトレーニングに注力中。「今は体を鍛える時間」とフル回転への準備を進めている。
今季は51試合に登板し、3勝2敗、14ホールド、防御率2・36と復活を果たした1年だった。一方で、2年連続での活躍は容易ではない。「相手も研究してくるので、それを上回る必要がある」とさらなる進化を目指している。
具体案についてもすでに固まりつつある。守護神を務めていた16~18年の3連覇時は、スライダーとシュートを軸に打者を封じていた。近年はフォークを習得し投球の幅が広がったが、シュートの使用率は年々低下し、今季は全体の3~4%程度。そこで3連覇時の約10%までシュートの割合を戻す計画を立てている。「打者から見て球種の選択肢を増やしたい。配球のパターンも増える」と青写真を描いている。
来季は栗林らが先発に転向し、ベテラン右腕への期待がさらに高まる。開幕から逃げ馬のような華麗なスタートを切り、先頭に立って中継ぎ陣を引っ張っていく。




