松山現役続行へ 広島戦力外もトライアウト参加決断「三振しない、長打を打てるところを見せたい」

 ノック中に笑顔を見せる松山(撮影・高橋涼太朗)
 打撃練習を行う松山
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 広島から戦力外通告を受け、今季限りで退団する松山竜平外野手(40)が12日に行われるトライアウトに参加する意向を4日、明かした。マツダスタジアムで開催されることも決断を後押しした。長打力と対応力をアピールし、ベテランの意地を見せる。

 打球音が次々と室内練習場に響く。松山は鋭い眼光を変えることなく、約30分間バットを振り続けた。もう一度、輝く準備はできている。トライアウトへ向け、「やっぱりバッティングでどういう反応ができているかとか、簡単に三振しない、長打を打てるところを見せたい」と意気込んだ。

 今季限りで18年間プレーしたカープを戦力外となったが、現役続行への思いは強い。現在は、大野練習場でバットを振り込む日々を過ごしており、この日も約2時間、汗を流した。「ケガもないし、状態も悪くない。あとは疲れがどれくらい取れるか」と準備を進めている。

 戦力外となった時点で、すでにトライアウトへの思いはあったという。それでも最終的に参加を決めたのは10月下旬。開催地がマツダスタジアムであることも背中を押し、「それもあっていい機会だし、受けようと思いました」と、古巣の本拠地で再びバットを握る決意を固めた。

 結果を残す自信もある。8月から打撃フォームを変更。「いろんな球種に対応するために変えた。変化球が増えているので、それに対応するため」と説明し、「良い感覚はある。形になってきている」と打撃で存在感を示す意欲をのぞかせた。

 現役続行はNPBを基本としつつ、独立リーグも視野に入れている。何度も大歓声を浴びたグラウンドで、次なる舞台への切符をつかみ取る。

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