広島3連敗 守乱連発…打も12安打で1点のみ 新井監督は失策2人かばう「イレギュラー」「勉強」
「阪神4-1広島」(6日、甲子園球場)
12安打を放って5安打しか許していないのに負けた広島。好機を逸し続けて追加点を奪えずにいると、失策が絡んでの失点から敗戦。新井監督は「チャンスで捉えた打球が正面にいくことが結構あった。バット振れている」ともどかしさを押し殺して打線の内容を評価した。
幸先は良かった。初回にモンテロの適時三塁打で1点を先制。2戦連続で初回に点を入れるも、ここから拙攻を連発した。三回は無死一、二塁からモンテロの痛烈なライナーが遊撃手正面、次打者・末包のライナーも左翼手の正面に飛んでしまって無得点。四回も2死満塁までこぎ着けたが、頼みの小園が遊飛に倒れて、制球に苦心していた相手先発・門別を仕留めきれなかった。
「捉えているんだけど、(打球が野手の)正面にいってしまうというね。チャンスでそういうのが続いた」と指揮官。リードしているのに居心地の悪い序盤を終えると、四回に守備にほころびが…。1死から中野のゴロを一塁手・モンテロが後ろにそらして二進を許し、佐藤輝の適時打で同点に追いつかれた。
さらに1点を勝ち越された直後の六回2死満塁では打ち取った正面のゴロを三塁手・佐々木が後逸。痛恨の適時失策で追加点を与え、天を仰いだルーキーは「1番やってはいけないミス。自分の実力不足」と唇をかみしめた。
この2つの失策に対して新井監督は「(モンテロの失策は)イレギュラーしたように見えた。(佐々木)泰も勉強だと思う。また練習するしかないね」とコメント。いずれのミスも失点につながった痛すぎるミスだが、若手育成も掲げる中でかばうことに徹した。
これで9月は1勝4敗となり、借金は再び今季ワーストタイとなる11まで膨らんだ。新井監督は「また明日」と言って、前を向いた。苦しい状況だが3位・DeNA戦とはまだ3差。CS争いに踏みとどまるため、まずは目の前での阪神の胴上げを阻止しなければならない。





