止まらない!広島・ファビアン2冠 打率・329&安打48本 G連倒で18年以来本拠地G戦開幕5連勝

 「広島3-0巨人」(14日、マツダスタジアム)

 ファビが止まらん!広島のサンドロ・ファビアン外野手(27)が2安打1打点の活躍で12試合連続安打をマーク。安打数と打率で阪神・森下を抜き去り、リーグ単独トップに浮上した。チームは2018年以来となる本拠地マツダスタジアムでの巨人戦開幕5連勝。貯金を3とし、首位・阪神に1・5ゲーム差と迫った。

 すっかり見慣れた光景だ。ファビアンが満面の笑みを浮かべ、ベンチからの祝福に応える。頼れる助っ人の勢いはとどまることを知らない。またしても好調なバットで、チームを勝利へと導き、「勝てて良かったです。アリガトウゴザイマス」と流ちょうな日本語で充実感をにじませた。

 初回からHランプをともした。2死から井上に対し、カウント1-2から高めのフォークを右前へ。1点リードの六回無死一塁では、外角の146キロを左中間にはじき返し、貴重な追加点となる適時二塁打をマークした。4月29日(東京ド)の初対戦で、3打数無安打に封じ込まれていた左腕をあっさりと攻略。「一度目を見て素晴らしい投手だと思った。今回はいいアプローチができた。甘いところを待っていた。2本打てて良かった」と胸を張った。

 この日の2安打で打率・329に上昇し、阪神・森下を抜いてリーグトップに浮上。48安打も森下を超え、これまたリーグトップ。堂々の2冠に躍り出た。そのことを知らされると「知らなかった!」と笑顔。「あまり自分の成績は意識していない。毎試合、集中している。チームが勝てるように頑張ってるだけ」と、チームの勝利のためにバットを振り続ける。

 2月の阪神とのオープン戦で日本野球の“洗礼”を浴びた。初回、左翼の守備に就くなり、真後ろから鳴り響くトランペットの大音量と応援歌に驚愕(きょうがく)。何度も振り返って、驚きの表情を浮かべていた。今では本拠地の大歓声が一番のお気に入り。「いくつかの球場でプレーしてきたけど、ここ(マツダ)がナンバーワンだね」と、何よりも鯉党の声援が後押しとなっている。

 快音が止まらない助っ人を新井監督も絶賛。「こちらの想像以上の早さでアジャストしてくれている。本当に連日ナイスバッティングだと思います」と褒めたたえた。

 「今は3番を打っているけど、監督がどこで使おうと自分の仕事をするだけだよ。絶好調です。いい感じ!」と終始、上機嫌だったファビアン。陽気なドミニカンが、活発な赤ヘル打線の中心にいる。

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