広島開幕投手・九里 初実戦で4回1安打無失点5奪三振の快投 「課題の方が多い」も新球・スプリットチェンジに手応え

 先発し力投する九里(撮影・市尻達拡)
 スプリットチェンジを投げ込む九里(撮影・市尻達拡)
 4回、味方の守備に拍手を送る九里(撮影・市尻達拡)
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 「オープン戦、楽天3-1広島」(2日、倉敷マスカットスタジアム)

 開幕投手に決まっている広島・九里亜蓮投手(32)が今季初実戦を4回1安打無失点5奪三振でまとめた。「投球に関しては課題の方が多かったんじゃないかな」と本人は辛めのジャッジも、上々の滑り出しを示した。

 初回1死三塁から辰己、浅村を連続三振。二回は先頭・島内に四球を与えるも後続を寸断した。三回は小深田、田中和をいずれもフォークでバットの空を切らせた。フォークとチェンジアップに加え、新球・スプリットチェンジも織り交ぜた。

 四回1死で浅村には3ボールから2球続けて、空振りとファウルを奪った。その後2死一塁では鈴木大に投げて一ゴロ。従来の持ち球・チェンジアップが120キロ前後で、それより速い球速帯をイメージ。シンカー気味の軌道を描く一球だ。

 「カウント取る時はゾーンの中であまり落ちなくていいかなと思う。有利なカウントでは落ち幅を増やすのか、そういうところは考えながら。全く同じ軌道じゃなくてもいいのかな、と。しっかり腕を振って投げることだけを考えてできれば」と変幻自在の新球を完全習得していく構え。硬軟を織り交ぜ、自身初の大役へ突き進む。

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