あす現役ドラフト「もう1回野手で勝負してみたら」「打撃センスあるし足も速い」評論家が注目する選手
今年で4回目を迎える現役ドラフトが9日に行われる。
第1回現役ドラフトでは、DeNAから中日に移籍した細川成也外野手が移籍後3年連続で20本塁打を放ち、ソフトバンクから阪神に移籍した大竹耕太郎投手も移籍後3年間で32勝13敗の好成績を残している。
第2回では、ソフトバンクから日本ハムに移籍した水谷瞬外野手が、移籍後2年で184試合に出場し、打率・283、21本塁打、80打点をマークし、昨年の交流戦では交流戦史上最高打率の・438で交流戦首位打者に輝いた。
昨年の第3回では、日本ハムから巨人に移籍した田中瑛斗投手が今季62試合に登板して1勝3敗36ホールドの防御率2・13と大躍進した。
阪神OBの中田良弘氏が今回の現役ドラフトで注目するのは、中日の根尾昂投手だ。高卒7年目の根尾は今季4試合に登板して0勝0敗、防御率7・94。通算でも34試合に登板して0勝1敗、防御率4・09とプロ初勝利を挙げられていない現状だ。
中田氏は「やっぱりね、根尾の投げるボールって、言っちゃ悪いけど野手の球なんだよね。確かに150キロは出てるかもしれないけど、俗に言う棒球ってのかな。スピン量が少ないし、打者の手元でピュッと来る投手本来の切れと伸びがないんだよ」と投手としての欠点を指摘する。
だが、中田氏は続けて「もう一回、野手をやってみたらどうかと思うんだよね。バッティングセンスはあるし、足も速い。二刀流を目指した中日では打者としてではなく、投手として頑張っていたけど、ユニホームが変わって別のチームで野手に再挑戦したら彼の潜在能力が花開くと思うんだけどな」と持論を述べた。根尾の打撃成績は通算で242打数42安打の打率・174、1本塁打、21打点の成績を残している。
中田氏が続いて有力候補に挙げたのは、出場機会を求めて1回目の契約更改交渉を保留した巨人・山瀬慎之助捕手。「巨人は岸田、甲斐、大城、小林もいて、山瀬が来年、確実に出場機会が与えられるかと言ったら不確実な部分が多い。出場機会に恵まれない選手に新たな活躍の場を与えるという現役ドラフトの意義に沿った選手じゃないかな」と語った。
その他では阪神・井上広大外野手、DeNA・関根大気外野手の名前を挙げつつ、「チームが変わって細川や大竹のように一気に花開く選手もいるから、今年もそういった選手にチャンスが与えられることを強く望みたい」と、現役ドラフトから新たに大成する選手が現れることを強く願った。





