安仁屋カープOB会名誉会長 黒田氏の殿堂入り祝福メッセージ「人徳がある最高の人間」「“コーチ要らず”だった」

 黒田博樹球団アドバイザー(48)の野球殿堂入りの吉報に際してカープOB会名誉会長でデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(79)が祝福のメッセージを寄せた。同アドバイザーのプロ1年目に2軍監督を務めた安仁屋氏は新人時代のエピソードを語りつつ、今後に期待を込めた。

  ◇  ◇

 殿堂入り、おめでとう。心からお祝いの言葉を伝えたい。賞をもらうのが遅いくらいじゃないかな(笑)。

 僕が2軍監督だった1997年に彼は1年目のシーズンだった。多少制球難はあったけど、スピードがあって素晴らしい球を投げていて、将来的に「やってくれる」という雰囲気は最初からあった。

 開幕前の2軍戦で1イニングに10失点したこともあった。なぜ交代じゃないのかと彼はベンチを見てきたけど「自分で投げなさい」ということを伝えたくて、知らん顔をしていた。勉強になったんじゃないかな。ハートが強く、ピンチでも臆することなく堂々と投げていた。それは投手として一番大事な要素。自信を持って投げていた姿を思い出すね。

 若い頃からタフだったし、練習量は半端じゃなかった。坂道ダッシュは率先して走り、放っておいても自分からやる。手間が掛からない選手で“コーチ要らず”だった。2015年は新井(現監督)と一緒にカープに復帰してくれたけど、後輩たちは2人の背中を見て育ったと思う。

 16年の4月2日・巨人戦では、広島復帰後初の完封勝利を挙げたね。僕はその試合前に始球式を務めさせてもらった。彼に気を使わせてしまったけど、完封という最高の結果になった。彼にとって僕への恩返しだったんじゃないかなと思っているよ。

 最近はカープの若い選手のコメントで「黒田さんに教わった」という言葉を頻繁に目にする。それは彼だからできること。人徳がある最高の人間。どんどん助言を送って、スポーツ界を盛り上げていってほしい。

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