阪神が来季採用DH対策に今秋ドラフト一芸打者狙う 注目は大商大・春山、守備面課題もリーグ通算9本塁打のスラッガー

 阪神が今秋ドラフトから“27年度シフト”を検討していることが18日、分かった。来季からセ・リーグでもDH制が正式採用されることを踏まえ、一芸に秀でた選手の獲得も視野に入れる方針。注目は今秋ドラフト指名候補の大商大・春山陽登外野手(3年・敦賀気比)だ。守備に課題を残すが、現在リーグ戦で通算9本塁打を誇る右の大砲。常勝軍団の形成へ、戦力を整えていく。

 新たなルールの導入が虎の戦力強化の幅を広げることになりそうだ。今秋ドラフトに向け、阪神が注目するのは一芸に秀でた金の卵。来季からセ・リーグでもDH制が採用されることを踏まえ、球団幹部は「(ドラフト戦略は)変わってくると思います」と話した。

 その中で、今秋ドラフト候補の一人に挙がるのが大商大・春山だ。パンチ力を備えた右の長距離砲で、現在リーグ戦通算9本塁打。リーグ記録は同校OBで横浜、中日で活躍した佐伯貴弘が持つ12本塁打で、記録更新を射程圏に捉えている。

 2年秋には連盟新記録となる1試合3本塁打、1試合最多12塁打の離れ業をやってのけ、自己最多となる1シーズン4本塁打を記録した。昨年12月には、愛媛県松山市で実施された大学日本代表候補選手の強化合宿にも参加。守備面に課題を残す一方、自慢の長打力は大きな魅力といえる。

 球団は今月8日、今年初のスカウト会議を実施した。これまでのセ・リーグでは野手が必ず守備に就く必要があったため、守備面や走塁面に不安がある選手の起用は戦略的に難しかった。ただ27年からDH制が導入されることで、そのような選手に対する起用の幅が広がる可能性は高くなる。出場機会増によって経験値の蓄積も期待でき、秘めた才能が開花する近道にもなりえる。

 チームは昨季、交流戦で8勝10敗と負け越し。パ・リーグ主催の9試合では糸原、豊田、ヘルナンデス、森下の4人が指名打者として先発出場した。別の球団幹部は「一般的には打つだけで走れない選手がDHになるかもしれませんが、そうじゃないDHも考えている」と説明。「その時のメンバーで、『誰をDHにしたら最適か』という発想でいくと思う」と藤川監督の柔軟なタクトにも期待を寄せた。

 春山は奈良県大和高田市出身。小学6年時にはタイガースジュニアのメンバーに入った経歴もある。近年は西武・渡部聖や阪神・伊原など、同大学出身選手がプロの世界で存在感を示している。黄金期の構築へ。オールマイティーではなく、突出した才能の持ち主の動向をチェックしていく。

 ◆春山 陽登(はるやま・あきと)2004年12月10日生まれ、21歳。奈良県大和高田市出身。177センチ、92キロ。右投げ右打ち。小学1年から高田イーグルスで野球を始め、6年時には阪神ジュニアに選ばれた。高田中では五條シニアでプレー。敦賀気比では2年秋からベンチ入りし、3年春から主将。3年春夏甲子園出場。高校通算18本塁打。大商大では1年秋からリーグ戦に出場し、新チームの主将に就任した。

 【阪神の戦力事情】

 阪神の戦力図に目を向けると、現状は遊撃と左翼が流動的。遊撃は昨季、小幡を中心に木浪、熊谷と併用が続いた。ドラフトでは立石、谷端、岡城と1位から3位まで即戦力ルーキーを指名。日本ハムとのトレードで獲得した伏見、現役ドラフトでヤクルトから加入の浜田、新外国人のディベイニーと、右打ちの野手が多く加わった。

 チームでは才木、佐藤輝、石井がポスティングシステムによる将来的なメジャー挑戦の意思を球団に示している。それだけに次世代のチームを担える長距離砲や、投手陣の柱になりうる素材の獲得も肝要になる。

 また、今年のドラフト全体での注目株は青学大の渡部海捕手(3年・智弁和歌山)。投手は最速152キロを誇る横浜の織田翔希投手(2年)や最速151キロ左腕の立命大・有馬伽久投手(3年・愛工大名電)らが上位候補になりそうだ。

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