広島・栗林 自身は“ルーティン人間” ストレッチ→キャッチボール→ブルペンは球種決め12、3球 ホームゲームの朝食も

 広島・栗林良吏投手(27)がデイリースポーツ読者に本音をさらけ出す一人語り『謙虚』。第5回のテーマは「ルーティン」。マウンドに上がるまでの準備から、グラウンド外まで、さまざまな決まり事があり、自ら“ルーティン人間”と称す。そのきっかけや、ブルペンでの投球内容など細かいところまで明かしてもらいました。

  ◇  ◇

 デイリースポーツ読者のみなさん、栗林良吏です。今回は「ルーティン」についてお話しします。いろいろあります。例えばブルペンに入るタイミングや、アップの仕方、球数とか、プロ1年目から今年4月の登録抹消まではずっと同じでした。

 登板前のルーティンは九回に登板のときは六、七回とストレッチして、八回表からキャッチボールを始めて、八回裏に捕手を座らせて、九回にマウンドへ行く感じでした。

 2軍から上がってきてからはどこで投げるか分からないのでストレッチの時間も短くなったし、仕方も変わりました。ブルペンの球数も少しですが少なくなりました。

 今は登板前のブルペンではまっすぐ、まっすぐ、カーブ、カーブ、カット、フォーク、まっすぐ、まっすぐ、カット、カーブ、フォーク、まっすぐの順に12、13球を投げます。以前は15球でした。球数を決めておかないとどんどん投げてしまう。その回に出番がなくてもピッチングはしないように、投げすぎないようにしています。

 その球数でマウンドに上がれたら、いつも通りの準備ができたということ。自信を持って打者に向かっていけます。

 グラウンド外だとホームゲームのとき、朝食はナイターでもデーゲームでもピザパンを食べて、コーヒー牛乳を飲んで、ヨーグルトを食べる。ここ3年間、毎日ずっと同じです。食べた食器は洗って、シンクはきれいにするようにしています。

 大学のときはリーグ戦の前は部屋の掃除をして行くと決めていました。プロ入りしてからもビジターならホテルの部屋はきれいにして出て行くようにしています。部屋をきれいにすることで、心清らかにという感じです。大学のときもこれで結果が出ていました。やらないときに結果が出なかったりすると部屋をきれいにしなかったからだと思うので、そうならないようにやっています。

 あとはビジターで火曜日から試合の場合は月曜日に移動して、夜はグラブにオイルを塗って、枕元に置いて一緒に寝ます。先日、東京遠征で、森下が朝食を食べに行く前に部屋に来ました。そのときにベッドの上にグラブを見つけて“変ですね”って言われました(笑)。

 中学、高校で野手のときはまったくルーティンはなかったです。投手をやり始めて、責任とか、結果を出したい気持ちが強くて始めました。ルーティンを続けるのは今まで通り準備してきたという精神安定剤というか、準備したからあとはやるだけと腹がくくれるからですね。

 やらなかったら不安にならないのとよく聞かれます。最初のころは不安でしたが、だんだんと不安にならなくなってきました。なので継続していいかなと思っています。

 今季も残り20試合になりました。みんな頑張っているので、自分も頑張らなきゃ。一人だったら続けられないこともチームがあるからこそ続けられます。リリーフみんなを助けられるように、投げる試合は頑張りたいと思います。(広島東洋カープ投手)

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