広島・栗林 語ったWBCの影響、離脱、これから WBC球より小さくて軽いNPB球、手先だけで投げフォークうまくいかず

 広島・栗林良吏投手(26)がデイリースポーツ読者に本音をさらけ出す一人語り『謙虚』。第2回は、あえてテーマは設けず、ここまでを振り返ってもらいました。WBCの途中離脱、開幕から右内転筋筋挫傷による登録抹消で約1カ月間、チームを離れざるを得なかった。そのときの心境、原因、そしてこれから。熱い言葉があふれました。

  ◇  ◇

 デイリースポーツ読者のみなさん、栗林良吏です。5月はケガで離脱していたので、コラムは久しぶり、お待たせしました。

 この間、SNS等でたくさんのメッセージをいただきました。「しっかり休んで、無理せずにまた戻ってきてください」「信じて待っているから、しっかり治して戻ってきてください」というのがすごく多かったので、焦る気持ちもありましたけど、ちゃんと治して戦力として戻ってこられるようにとずっと考えていました。

 こうなった原因を、WBCに向けて早く調整したからではとの声も聞きますが、影響はまったくないです。唯一、WBC球に変わったことでフォークボールに微妙な感覚の違いが生じた。これが打たれた原因なのかなと考えています。

 WBC球は重くて大きかったので、重さで落ちてくれている感じでした。NPB球の方が小さくて軽い。WBC球の感覚が自分の中にあるので、そのままNPB球でフォークを投げると、落ちる前にベースに着いてしまっていたのかなと。

 ボールが小さく感じて軽い分、それまでは体を使って投げていたのが、手先だけで投げられたのがよくなかった。まっすぐを投げても自分の中で143キロくらいかなと思ったのが145、6キロ出たり、最初はいい影響だと思ったんですけど、自分の武器であるフォークがうまくいかなくなりました。

 それでも開幕のころはそんなに悪くないと思っていました。去年の最初の方が苦しかった。あのときはストライクを入れるので精いっぱいという感じだったので。今年はなんで打たれるんだろうなと。去年は自分自身、今年は対打者との戦い。答えがなかなか出せなかった。

 試行錯誤している中で、セットポジションのスタンスを広くして投げるようになって、ようやく右足が使えるようになってきました。下半身が使えるフォームになってきたところでケガをしてしまった。冬から下半身を使っていないフォームを何カ月かやってきたので急に使い始めて内転筋にきたのかなと。キャンプからできていればケガにはならなかったのかなと思います。

 ここまでチームにもファンの皆さんにも迷惑をかけてしまいました。これを取り返すことはできないので、なんとか今、勝ちパターンで投げているターリーと島内と矢崎さんが少しでも楽になるように自分もその輪に入って勝利に貢献できればいいと思っています。

 結果を出すことが一番ですけど、まずはマウンドの立ち居振る舞いとか、準備をしっかりやりたいと思っています。応援してくださったファンの皆さんもそうですし、わざわざ由宇に来てくださったファンもいたので、そういうファンの皆さんのために腕を振っていけたら。

 最終的に目標とするのは九回です。ストッパーは信頼がないと任せてもらえない。新井監督、野手の方々、ファンの皆さんに信頼してもらえるように。結果にこだわってやっていけたらと思います。(広島東洋カープ投手)

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