新井カープ ブルペン陣誤算も「信頼が変わることはない」 痛恨逆転負けで自力V復活ならず

 「広島東洋カープ4-5読売ジャイアンツ」(18日、マツダスタジアム)

 広島は自慢のリリーフ陣が打ち込まれ逆転負け。首位・阪神が敗れたため、自力優勝が復活する可能性があったが逃した。八回に登板した島内が2点リードを守れず、九回は守護神・矢崎が岡本和に決勝打を浴び敗戦投手。矢崎は4試合連続失点と疲労が見える中、新井貴浩監督(46)は難しい決断を迫られることになりそうだ。

 まさかの光景だった。2点リードの八回に送り出した島内が打ち込まれる。先頭の坂本への四球から岡本和に二塁打で二、三塁。秋広の投手強襲の適時打で1点差に迫られると、中田翔には技ありの中前打と3連打で同点に追いつかれた。

 前試合で15試合連続ホールドの球団記録が途切れたとはいえ、18イニング連続無失点と無双を誇ったセットアッパーのリリーフ失敗に動揺が走る。

 さらに同点の九回には守護神・矢崎。先頭の吉川にいきなり右中間三塁打。1死後、岡本和に宝刀フォークをフェンス直撃の二塁打にされ、勝ち越しを許した。この1点が秋山、マクブルーム、上本を欠いた打線には重くのしかかった。

 敗戦後、会見場に現れた新井監督はさすがに険しい表情だった。それでも打たれた2人には「いつも頑張ってもらっている。こういう日もあります。そこは変わらず。また明日から頑張ってもらいたい」と変わらぬ信頼を口にした。

 とはいえ、矢崎は4試合連続失点。この間に2敗を喫した。

 「そこ(配置転換など)は終わったばかりなのであれだけど、彼もずっと九回を頑張ってくれている。頑張ってきた分の疲労というのは肉体的にも精神的にもあると思います。だからといって、信頼が変わることはない」

 矢崎は栗林の不調を受けて5月から抑えに配置転換された。ここまで22セーブとブルペンを支えてきたことは間違いない。ただ、決め球のフォークを打たれたように疲労も否めない。幸い、栗林は7試合連続無失点でこの間の被安打は1と安定している。矢崎とのWストッパーでの責任分担や抑え復帰も可能な状態にある。

 指揮官が勝負どころと位置づけた8月半ば。主力野手の故障離脱にブルペン陣は疲労の色を濃くしている。首位・阪神が敗れたため、自力優勝が復活する可能性もあったが、逆に阪神のマジックが28に減った。気がつけば3位・DeNAが2ゲームに迫ってきた。

 ここが踏ん張りどころだ。

 矢崎(九回、岡本和に決勝打を許して4試合連続失点)「先頭に長打を打たれたのは僕のミス。疲れている条件はみんな一緒。それを理由にすることはない。全力は尽くしているけど、結果として失点している。シンプルに悔しい」

 島内(19試合ぶりに失点)「残り試合が少なくなってきて、1試合も落とせないところ。大事な場面で失点しているようではまだまだ。次、やり返せるように頑張ります」

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