「中日２－３広島」（１１日、バンテリンドーム）

　広島が延長十一回に及んだ熱戦を制し、同一カード３連勝を飾った。２点を先取されるが、五回にマクブルーム、坂倉の適時打で同点に追いつくと、あとはリリーフの踏ん張り合いで今季２度目の延長戦へ。

　延長十一回は先頭のデビッドソンが左翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると矢野犠打の１死三塁から代打・松山が決勝の中越え二塁打を放った。

　今季３度目、ビジターでは初の３連勝で貯金１。

　広島・新井貴浩監督は松山について「頼りになりますね。千両役者ですね。３ボールから浮いてきた球を、技術と経験の詰まったひと振りだったと思います」と絶賛した。

　試合を振り返り「全員野球ですね。全員野球で勝ちきったっていう素晴らしい試合だったと思います」とたたえた。

　投手陣も先発のコルニエルから６人の継投で無失点。

　「コル（コルニエル）も粘って、頑張ってナイスピッチングだったし。そのあとブルペン陣もつないでつないでね。投手陣も頑張ってくれたからそこにつながった。本当に全員野球で勝ったいい試合だったと思います」

　サミットの影響で４カード連続ビジターの過酷日程の中、最初のカードで３連勝。

　「自分は一戦一戦と思ってやってますし、２週間、サミットとビジターでって、皆さんは言ってましたけど、全然関係ないからって言ってたじゃないですか。でもまた明日から東京ドームで続くのでまた気持ちを引き締め直して、明日の試合に向かっていきたいという形で」

　熱戦に疲れたのではと問われると「全然、私は疲れてないですよ！選手は疲れてますけどね」と笑顔で球場を後にしていた。