広島・田中広輔 貪欲マルチ2打点 二回に適時失策も三回即挽回 逆襲へ「隙あらばという気持ち」

 「オープン戦、中日4-8広島」(26日、Agreスタジアム北谷)

 広島・田中広輔内野手(33)が26日、ミスを挽回する一打で存在感を示した。中日とのオープン戦(北谷)に「8番・三塁」で先発出場。二回に適時失策を犯したが、直後の三回に右前打を放ち、四回は右翼線適時二塁打で2安打2打点。内野のレギュラー陣を脅かすべく、アピールを続ける。

 力強い打球が右翼線で弾むと、三塁側スタンドは大きく盛り上がった。名誉挽回の快音を奏でた田中。ミスした後に、2安打2打点で意地を示した。「積極的に、というテーマで試合に入った。良かった」と汗を拭った。

 チームは二回に1イニング3失策で4点を先制された。自身も2死満塁からゴロをファンブルする適時失策。負の連鎖を止められなかった。

 「やってはいけないところでミスをした。もっと緊張感を持ちながら内野陣を引っ張っていけるように。気を引き締めてやりたい」

 すぐに巻き返した。三回先頭で鈴木から右前打。四回1死二塁も鈴木の初球を捉えて右翼線への適時二塁打とした。キャンプ期間中、新井監督や秋山と言葉を交わす中で自分の強みを再確認。「引っ張る、そこが僕の長所と言ってもらえた。とことん突き詰めてやっていこうと思う」。右方向への2安打は、今後への明るい材料だ。

 現状、正三塁手は新外国人のデビッドソンが最有力。遊撃には小園、矢野がおり、自分の置かれた状況は理解している。昨季は41試合の出場でわずか8安打しか放てず打率・200、0本塁打、自己ワーストの1打点に終わった。不退転の決意で今季に臨む。「シーズンは長いので何があるか分からない。隙あらばという気持ちもある」。貪欲に結果を求め、存在価値を高める。

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