カープ戸根「爪痕残す」現役ドラフト1号の意地 古巣巨人相手に1回無失点好発進

 3回、古巣巨人相手に無失点に抑えた戸根(撮影・田中太一)
 原監督にあいさつする戸根
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 「オープン戦、巨人4-1広島」(25日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 昨年12月の現役ドラフトで巨人から移籍した広島・戸根千明投手(30)が三回から登板し、1回を1安打無失点と古巣を相手に好投を見せた。

 試合前には原監督に激励を受けるなど元チームメートと旧交を温めた。その中で上がったマウンド。

 「いろいろ思うこともありますけど、こういう形で移籍して、皆さんに見ていただいて、感無量じゃないけど、何かすがすがしい気持ちで上がれた。結果も付いたので、良かったと思います」

 先頭の岡田を遊ゴロに打ち取ると、現役ドラフト対決となったオコエには2ストライクからチェンジアップで空振り三振。吉川には三塁打を許したものの長野を146キロで二飛に打ち取った。

 出番に恵まれない選手のためにと導入された現役ドラフト。そこに選ばれたことを喜ぶべきなのか難しい部分はある。だが、だからこそ活躍しなければとの思いが強いと言う。

 「現役ドラフトで(球界を)活性化してというのがあるので、オコエくんも僕もそうですけど、現役ドラフト組というのは、12球団全員がいい形で活躍して、盛り上げて、何とか一矢報うじゃないですけど、いい形で爪痕を残していければ」

 制度1号として結果を出す。そのためにも開幕1軍へ生き残りを賭ける。

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