広島・森下暢仁投手（２５）が新春インタビューに応じ、プロ４年目の今季に向けて優勝を目標に掲げた。昨年オフに受けた右肘手術からの復活、王者ヤクルトの主砲・村上封じ、そしてエースへの階段を上り詰める静かな闘志などを激白。現場に同席したデイリースポーツ担当記者が、右腕の言葉に秘められた思いを読み取った。

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　森下には昨季、デイリースポーツに独占コラム『直向きに』を月１回の連載で書いてもらった。そこではエースへの強い思いが打ち明けられていた。チームの誰からも認められて与えられる称号、自らが目指すべき場所だと話した。その証明として開幕投手へのこだわりも口にしていた。また、メジャーリーグへの憧れ、ＷＢＣ出場への意欲も目を輝かせて話していた。

　今回のインタビューでは開幕投手やＷＢＣの話題に触れることはなかった。昨年オフの右肘手術を考えれば、いずれも今年に関しては諦めざるを得ないからだ。

　ただ、『エース』の質問には「結果だけを求めたい」と答えた。あえてその言葉を使わなかったところに強い意志を感じた。

　昨年オフには球団最速の１億円突破、結婚も発表した。公私ともに充実のオフ。さわやかなスマイルの裏にのぞかせる強い意志。今季のエース襲名は間違いないと感じた。