カープ堂林 頼もし2発 代役1番で千金弾!連敗止めた!救った!

 「広島5-0中日」(16日、マツダスタジアム)

 広島の堂林翔太内野手(30)が先頭打者本塁打を含む1試合2発3安打2打点で勝利に貢献した。「1番・右翼」でスタメン出場し、初回に左中間席へ6号ソロ、五回には左翼ポール付近へ7号ソロをたたき込んだ。この日、佐々岡監督や菊池涼ら選手、球団スタッフ計11人の新型コロナウイルス陽性が判明。緊急事態に奮い立った堂林の活躍で、チームは単独4位に浮上した。

 広島の空に堂林が力強い放物線を描いた。初回だ。先頭で打席に立ち、柳の初球を完璧に捉える。先頭打者弾は14年7月22日・ヤクルト戦以来8年ぶり。仲間を勇気づけ、球場の雰囲気を一気に高めた一発だ。

 「初球から積極的にいこうと思って、最高の結果が出ました。ここ最近にない、最高の当たりでした」

 主に代打出場が続いていた後半戦は、この試合前まで12打数1安打。打撃状態が決して良いとはいえない時間が続いていた。スタメン出場に「正直、開き直っていけた部分もありました」。バットを短く持ち、コンパクトに振り抜きアーチを描いた。

 チームを救う一打でもあった。激震が走ったのはこの日午後。球団は佐々岡監督、選手、球団スタッフ計11人の新型コロナウイルス陽性を発表した。

 発熱症状があった菊池涼、野間、上本、一岡は試合前練習に不参加。指揮官や小園、矢崎ら無症状者には練習中に伝えられた。佐々岡監督は驚きの表情を浮かべながらグラウンドを後にした。

 大幅にメンバーを入れ替えた打線。そんな緊急事態に背番号「7」が火を付けた。二回に3得点。4-0の五回には、この日2本目の一発となる7号ソロで加点した。1試合2発も8年ぶりだった。

 急きょ1軍に合流したメンバーを含め、一丸で竜のエースを6回5失点でKOした。監督代行を務めた河田ヘッド兼外野守備走塁コーチは、3安打2打点の堂林について「起用に応えてくれて完璧な仕事をしてくれた。あした(17日)もやってくれれば。素晴らしい働きで良かった」と目尻を下げた。

 3連戦の初戦を白星で飾り、阪神と代わって4位に浮上した。4年ぶりのAクラス入りを目指し8月戦線を戦う。二遊間の菊池涼、小園や1番を担ってきた野間、勝利の方程式メンバーである矢崎ら主力選手の離脱が与える影響は計り知れない。それでも「こういう時だからこそチーム一丸となって戦っていきたい」。堂林の言葉がチーム全員の思いだ。

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