広島 ミス、ミスからヤクルト戦9連敗 佐々岡監督「どうにかしようという思い」
「広島2-4ヤクルト」(30日、マツダスタジアム)
今季11度目の延長戦はミスから落とした。延長十二回はこの日、再昇格した中崎翔太投手(29)がマウンドに上がったが、先頭塩見の三ゴロを途中出場の矢野が失策。2死までこぎ着けたが、最後は丸山和に中越えの決勝2点二塁打を打たれた。カード3タテを食らい、対ヤクルトは9連敗となった。
これが地力の差だろうか。
延長十回1死二、三塁から山田の三ゴロで三走を挟殺プレーでアウトにするが、二塁を狙った打者走者を刺そうとした会沢が悪送球で勝ち越しを許した。
その裏、相手失策などから1死満塁とし、代打・松山の右前打で同点に追いつくが、続く上本は一ゴロ併殺打で決めきれなかった。
延長十二回はこの日、再昇格したばかりの中崎。2カ月ぶりの1軍マウンド。先頭の塩見を三ゴロに打ち取ったが、代走から三塁に入った矢野が大きくはじく失策。なんとか2死一、二塁までこぎ着けたが、丸山和に中越えの2点二塁打を打たれて勝ち越しを許した。ベンチに戻った中崎はうつむくしかなかった。自責点は0ながら5敗目を喫した。
失策から踏ん張ったヤクルトに対して踏ん張りきれなかった。佐々岡監督は「必死でやっている。どうにかしようという思いがあったと思う。そういうものが前面に出て、ミスになってしまったのかもしれない」と責めることはなかった。
前日までの2試合で3発を打たれていた村上は4三振と無安打に抑えた。それでも勝てなかった。これで対ヤクルトは9連敗となった。5連勝で5割に復帰したのもつかの間、同一カード3連敗を喫し、首位ヤクルトとは15ゲーム差となった。
「先発が頑張って試合をつくった中で、あと1本、あと1点というところで。こういう展開になってもなかなか勝ちきれないということで、選手も悔しいと思っていると思う」
秋山も加わった。この悔しさをバネに意地を見せてほしい。