広島ドラ1・黒原 大野豊氏に「追いついて追い越す」背番号24の青写真 入団会見

 カープの新たな一員となり、気合のガッツポーズを見せる黒原(撮影・立川洋一郎)
 佐々岡監督(中央)を囲み記念撮影に応じる新入団選手。(前列左から)森翔平、黒原拓未、中村健人(2列目左から)末包、田村俊介、松本竜也、高木翔斗(後列左から)新家颯、前川誠太、中村来生、坂田怜(撮影・立川洋一郎)
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 広島は10日、広島市内のホテルで育成を含む新人11選手の入団発表会見を行った。実働22年間で通算148勝、138セーブを挙げた大野豊氏の背番号「24」を受け継いだドラフト1位・黒原拓未投手(22)=関学大=は、偉大な先輩のような息の長い選手になることを目標に掲げた。

 まばゆいフラッシュを浴び、やや緊張した面持ちでひな壇に上がった黒原は、これから始まるプロ生活に思いをはせた。「正式にカープの一員になる。素直にうれしく思います」と声を弾ませた。

 期待の表れだ。背番号は大野豊氏らがつけた「24」に決定。カープのレジェンド左腕は最優秀防御率、最優秀救援選手のタイトルを獲得し、沢村賞にも輝いた。先発、中継ぎ、抑えとすべてのポジションで結果を残し、通算148勝&138セーブを記録。その偉大な背番号を受け継ぎ「すごい投手がつけられていた。その名を汚さないように。恥じないように頑張りたい」と気を引き締めた。

 理想の選手像は43歳までプレーした大野氏のように、息の長い投手になること。現役時代の映像を見た黒原は「強い球を投げられていますし、体が強い。長い間活躍されている。自分もケガしない体になって、ワンシーズンを戦い抜けるようにしたい」と肉体強化をテーマに掲げ、「今は肩を並べられる段階ではないと思う。これからはとにかくひたむきに練習に向き合って、いずれは追いついて追い越せるような選手になれればいい」と青写真を描く。

 大学3年時に左肘のクリーニング手術を受けたが、「ケガというよりかは前向きな手術。人生で大きなケガはしていない」と胸を張った黒原。投手にとって体は資本であり、長く活躍するために欠かせない要素。ここからさらに鍛え上げることで、息の長い活躍ができると信じている。

 智弁和歌山では高3夏に甲子園に出場。関学大では4年春にエースとして14年ぶりの優勝へ導き、関西学生野球リーグでMVPを獲得した。既に来春の1軍キャンプスタートが内定しており、「強い真っすぐや、変化球ではカットボールが得意。そういう技術的なところも評価してもらえれば」と開幕1軍へ首脳陣に猛アピールする覚悟だ。

 「力の限り、腕を振ろうと思うので、応援よろしくお願いします」と一礼した期待のルーキー。“大野ロード”を歩み、球団史に名を刻む。

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