広島・玉村 本拠地初星 大量援護バックに首位虎狩り7回1失点
「広島7-1阪神」(2日、マツダスタジアム)
たくましかった。首位・阪神を相手に初めて登板した広島・玉村が、勝利への道を切り開く。「良い投球ができて良かった」。7回7安打1失点でマツダスタジアム初白星で飾った。
内角を攻め、投球に幅を持たせた。7点の援護を受けた直後の三回2死二塁では、ロハスを内角高めの直球で二ゴロ。試合の流れを渡さなかった。
「前回登板で内角がおろそかになっていた。外のチェンジアップに頼りすぎた部分があった」。5回3失点だった6月25日の中日戦を反省。そこからの投球練習で内角球を徹底した成果を示した。バットでも二回2死一、二塁から投手内野安打で出塁して貢献した。
6月18日のDeNA戦で挙げた、2年目でのプロ初勝利。それを記念してTシャツが発売された。「高校の監督からもいろんな人に知ってもらえたと言われましたし、校長先生からも感謝されたと言われました」。地元に誕生したヒーロー。明るい話題を届け続けることも使命と考える。
鈴木誠と並んで初めて上がった本拠地のお立ち台。「緊張しました」と白い歯をこぼした。「まさかこんなに早く(登板)機会をもらえるとは思っていませんでした。まだまだですけど、感謝しながら、気を引き締めて頑張っていきたい」。恐れることなく腕を振り続ける先に、先発ローテ定着がある。