大瀬良 復活星だ 広島浮上へエースが6連戦先陣 「何の不安もない」

 広島・大瀬良大地投手(29)が31日、先発する1日の日本ハム戦(マツダ)での復活星を誓った。右腓腹(ひふく)筋の筋挫傷からの復帰登板となった前回5月18日・巨人戦は、6回3失点で今季初黒星。右腕はコロナ禍のチーム状況を踏まえ、ナインの一致団結を強調した。エースの自覚を胸に、6連戦の先陣を切る。

 救世主は、この男しかいない。2年ぶりの交流戦登板は本拠地6連戦の初戦。快晴のマツダスタジアムの下、大瀬良はキャッチボールや短距離ダッシュなどで汗を流した。1軍復帰後2度目の先発に向け「体に関しては、もう何の不安もない」と力強く言い切った。

 相手は日本ハム。警戒する打者には「五十幡君ですかね。足が速く、いろんな攻撃ができてくると思うので」と売り出し中の新人の名前を挙げた。そして「そういう状況で中軸に回さないことが、一番注意すること」と好機で近藤らの好打者を迎えないような投球で主導権を握っていく。

 右腓腹(ひふく)筋の筋挫傷から復帰登板した前回5月18日・巨人戦(東京ドーム)では6回8安打3失点。「ここぞ、というところで甘く入ってしまうボールが目立った」と今季初黒星の要因を分析した。登板間隔が2週間空き、「意図のあるボールを投げられるように」注力。前カード・ロッテ戦で千葉遠征に帯同する前はブルペンで103球を投げ込み、試合に近い形を想定して状態を整えてきた。

 そのロッテ戦は新型コロナウイルス陽性者が出た影響で、矢崎、玉村、ネバラスカスが先発。だが3投手とも結果を残せず、登板翌日に出場選手登録を抹消された。今週末に登板する先発投手は不透明だが、横山投手コーチは「その辺は大丈夫です」と説明。ベストメンバーがそろっていないからこそ、エースへかかる期待は大きくなる。

 現状を踏まえ、大瀬良は「みんなが元気に帰ってきた時により一層、団結してやっていけるような空気感を、僕たちがこのチームで作り出していければ」とエースの自覚をにじませた。永川投手コーチも「投手主将が先陣を切るわけですから。いい流れを持ってきてくれると信用しています」と期待を寄せた。

 チームが本拠地で勝利すれば、5月14日以来。「いろんな思いを背負って、マウンドに立ちたい」と誓った大瀬良。寄せられた期待は裏切らない。大黒柱が、風向きを変える。

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