カープ堂林、復調へ「センター返し」 久々スタメンが…雨らめし中止

 広島の堂林翔太内野手(29)が15日、原点回帰での現状打破を誓った。この日のDeNA戦(マツダスタジアム)は雨天中止となったが、堂林は「6番・三塁」で6試合ぶりの先発予定だった。ここまで打率・182と不振に苦しむ鯉のプリンス。基本であるセンター返しを意識しながら、打力アップを図り状態を上げていく。

 気象台が中国地方の梅雨入りを発表し、広島県内の緊急事態宣言発令を翌日に控えたこの日。ステイホームを促すかのように、試合開始前に一気に雨脚が強くなり、14時20分に中止が決まった。スタメン出場を予定していた堂林は「しょうがないです」と次戦へ気持ちを切り替えた。

 プロ12年目は厳しい船出となっている。開幕スタメンに名を連ねたものの、徐々に成績は低迷。30試合に出場も起用法は主に代打や守備固め。0本塁打、4打点、打率・182と不振に苦しむ。「打席に立っていないので正直、普段の練習しかない」と唇をかんだ。

 練習ではいろいろ修正を試みているが、一向に調子が上がってこない。体が開いてしまうことにより、自らの持ち味であり、好調のバロメーターでもある右方向への打球が少ない点が課題だ。14安打中、右方向はわずか3本。「右肩というか胸が見えるのが早い。自分の打ちたいところにバットが出てこない。そこが一番の修正ポイント。極端にレフト方向への打球が多いことが、なかなかヒットが出ない要因」と分析。その上で「基本に忠実にするしかない。基本はセンター返し。基本に返るのが一番手っ取り早い」と原点回帰を意識する。

 河田ヘッドコーチは「結果が出ないとこういうふうな使われ方になる。練習ではいい感じで振っているので、もっと頭を使ってほしい」と試合の中での工夫を求めた。佐々岡監督は「ああいう選手は何かのきっかけでね。ここまで頑張ってきた安部も(調子が)落ちてきているので、ここで(堂林が)上がってくればという期待もある」と奮起を促した。

 背水の陣で臨んだ昨季は覚醒。8年ぶりに規定打席に到達し、14本塁打、58打点、打率・279の成績を残した。実績はだれもが認めるところ。まだシーズンは序盤。巻き返しのチャンスは十分にある。「今はやるべきことに集中したい」。背番号7が泥臭く出場機会を求めていく。

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