「エラーをして自分自身に怒り」広島・クロンが燃える逆転決勝タイムリー

8回、逆転の2点適時二塁打を放つクロン(撮影・立川洋一郎)
ヒーローインタビューを終え、ファンの声援に応えるクロン(撮影・立川洋一郎)
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 「中日2-4広島」(18日、バンテリンドーム)

 広島のケビン・クロン内野手が決勝打を含む2安打3打点で勝利に大きく貢献した。

 二回に先制の適時二塁打を放つと、1-2の八回2死満塁では左翼線へ逆転の2点適時二塁打を決めた。

 「自分の仕事は走者を帰すこと。それができて良かった」

 打たなければいけない理由があった。1-0の六回の一塁守備。先頭・大島の打球を捕球ミスし、結果的にこの失策からこの回2点を失った。復帰登板した高橋昂の白星が消えた瞬間だった。

 「エラーをして自分自身に怒りを感じていた。先発なら勝ちを付けてあげたいし、抑えならセーブを付けてあげたい。燃えるものがあった。彼にも後で謝ったんだ。結果として逆転の二塁打を打ててとても良かったよ」

 この日、1軍に合流した。5日に上半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消された。15日のウエスタン・中日戦で実戦復帰し、翌16日の阪神戦(鳴尾浜)では、四回にバックスクリーンにぶち当てる特大の一発を放ち、順調な回復ぶりをアピールしていた。

 前日17日の試合は完封負け。試合後に佐々岡監督が起爆剤として緊急招集を決断し、その期待に応えた。指揮官は「いいところで打ったし、守備面で足を引っ張ったけど、すぐに返してくれた」と目尻を下げた。

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