プロ初安打の広島・中村奨「捕手としてのプライドを持ちながら」 今後の活躍誓う
「中日3-7広島」(16日、バンテリンドーム)
広島の中村奨成捕手が、記念すべきプロ初安打を放った。今季初の1軍昇格を果たすと、本職ではない左翼でいきなりスタメン出場。五回の第3打席でフルカウントからの7球目、内角高めを振り抜いて左翼線へ運んだ。
二塁打のボールは手元に届いたという中村奨。試合後、報道陣との一問一答は次の通り。
-どんな気持ちか
「やっとプロとしての一歩が踏み出せたかなと思います」
-出場は外野だった。
「とにかく出してもらえる所でしっかりとアピールできるように。それが捕手であろうが、外野だろうが、与えられた所で結果を残すしかない年齢になっているので。きょうは何とか1本打てて良かった」
-打ち直しの一本。
「自分の中で、ちょっと持ってるなと思った。あれが捕られていたら、ヒットもなった。持っているなと思いました」
-打ったボールは。
「ツーシームかな、真っ直ぐ系の球です」
-それまでの2打席はどう消化した。
「三振もしましたけど、思い切って振れているところは振れていた。1打席目のあと、打撃コーチにアドバイスをもらいながら。そこで少し心が落ち着けた。しっかり球が見えるようになった。だから四球も取れた。内容的には良い所も悪い所もあったけど。僕の中では初めてのスタメンにしては、良かったかなと」
-朝山コーチに。
「そうです。1打席目で大空振りして、漠然と入ってしまった自分がいた。インサイドに入ってくる球を狙っても良いよ、引っ張っても良いよと、言ってもらえた。そこからしっかり球が見られるようになった」
-外野や三塁をやってきたが。
「やっぱり現状、捕手としてはなかなかチャンスが少ない。外野とかをやっていれば、きょうみたいにチャンスをもらえることが増えてくると思う。捕手としてのプライドを持ちながら、他のところもしっかりやって、チャンスをもらえるように頑張りたい」
-記念球は。
「今、手元にありますけど、ずっと支えてくれた家族にプレゼントしたい。打てなかったときは、前を向いてやるしかないよって言ってもらってきた。常に前を向いてやっていこうと、言ってもらえていた。それが支えになっていました」
-どんな連絡ができそうか。
「ここまで野球をやらせてもらえたのは家族のおかげ。感謝の気持ちをまた一つ伝えられるいい機会だと思う。しっかりと伝えて、これからもしっかり活躍したところを見せられるように頑張りたい」