広島ドラ3・大道 守護神急浮上!最速149キロ!巨人主力をペロリ3戦連続0封

 9回に登板し、1イニングを三者凡退に抑えた大道(撮影・伊藤笙子)
 9回を三者凡退に抑え、ベンチへ引き揚げる大道(左)と中村奨
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 「練習試合、巨人5-1広島」(27日、沖縄セルラースタジアム)

 広島のドラフト3位・大道温貴投手(22)=八戸学院大=が27日、練習試合・巨人戦(沖縄セルラー)で初めて九回に登板し、1回無失点に抑えた。対外試合は3試合連続無失点。佐々岡真司監督(53)は結果を残し続ける右腕を、守護神として起用するプランを明かした。

 登板を重ねるごとにその輝きが増している。新人らしからぬ堂々とした投球がなんとも頼もしい。大道が九回に登板し、1回を無失点。リーグ2連覇中の巨人主力を抑え、「良かったです。自信になりました」と笑顔をはじけさせた。

 最速149キロを計測した速球が火を噴いた。先頭の陽岱鋼は直球で詰まらせて遊ゴロ。八百板もカウント2-2から直球で左飛に打ち取った。代打・石川は二直に抑え、簡単に三者凡退に料理した。11球のうち、ほとんどが真っすぐ。力でねじ伏せた。

 これで3試合連続無失点。佐々岡監督はアピールを続ける右腕を守護神として起用するプランを明かした。「投げっぷりを見ててもずっといいものを出してくれている。候補であることは確か。誰が守護神を取るかというところ」と期待を寄せた。

 横山投手コーチも今後の守護神起用を想定して九回に登板させたことを明かした。「バリバリ意識した。球もいいし、三振も取れる」と評価し、「そういう(セーブ機会の)シチュエーションで投げさせたいという思いはある。公式戦が始まってもそういう場面で起用することになるでしょう」。今後の結果と内容次第では「勝利の方程式」の締めくくり役を任せる可能性を示唆した。

 大道は前日に最終回で投げることを首脳陣から伝えられていた。「心の準備をして投げました。力を入れ過ぎるのではなく、次の日もあると思って投げました」と、シーズンで連投することを想定しながら腕を振った。

 疲れを残さずに毎試合ベストな状態で投球することが中継ぎの役目でもある。余力を残しながらだったが、「それでも打たれなかった。逆に言えばきょうぐらいの力感の方がいい。結局150キロ近く出ている。こういう感じでいいんだなと思った」と脱力投法にも手応えをつかんだ。

 赤丸急上昇中の快速王子。それでも毅然(きぜん)とした態度で前を向く。「結果を出し続けることがプロ野球選手としての仕事。だから、負け試合でも勝ち試合でも一緒の気持ちで投げたい」。イケメン右腕は1年目での大役奪取へ突き進む。

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