ドラ1・森下、明大タッグで貯金ガッポリ誓った 初マツダ、野村先輩とバッタリ

 広島の育成を含む新人9選手が10日、施設見学でマツダスタジアムを訪れた。ドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=はマウンドの感触を確かめるなどした。契約更改交渉のため球場を訪れていた、明大の先輩である野村祐輔投手(30)と偶然にも対面。二人そろって勝ち星を積み重ね、チームの貯金量産へ共闘を誓った。

 まさかの対面だった。森下はマツダスタジアム内の施設を見学中、契約更改交渉を前にした野村とばったり遭遇。話をする時間はなく、「よろしくお願いします」とあいさつしかできなかった。それでも、先輩の大きな体が頼もしく映った。

 「それができたら良いと思っています」

 野村とそろって白星を積み重ねていきたいとの思いがある。ドラフト会議直後には、明大の善波前監督を通じ、電話で励ましの言葉をもらった。聞こえてきた声は優しく、心強かった。

 シーズンでは背番号「19」が先発した翌日に、自身がマウンドに上がる“明大リレー”があるかもしれない。思い描くのは刺激を受けながら刻む成長カーブ。貯金を作り、チームをV奪回へ前進させる構えだ。

 開幕ローテをつかみ取り、新人王奪取を目標に掲げるルーキーイヤー。目下のテーマは体作りだ。この日、野村は森下を見て「細かったですね」と第一印象を口にした。森下はドラフト後から一日の食事回数を増やし、筋力トレーニングにもこれまで以上に力を入れている。来年2月の春季キャンプまでに、75キロの体重を80キロまで増量するプランだ。

 初めて足を踏み入れた本拠地は新鮮だった。緑がまぶしい天然芝に目を奪われ、なだらかな傾斜になっているスタンドなど、開放的な造りが印象に残った。国内では異彩を放つといってもいいボールパークに「海外の雰囲気があった。早くプレーしたい」と笑った。

 仕事場となるマウンドは大学時代の4年間、主戦場としてきた神宮より傾斜がきつく、粘土質で硬い。掘れにくくもなっている。それでも「硬い方が合うんじゃないかと思う」と前向きだ。徐々に慣れ、最高のパフォーマンスにつなげていく。

 ウエート場を見学し、トレーニングを体験した時、九里や野間が汗を流していた。「シーズンが終わっても練習をしているんだなと思った。競争できる用意をしておかないと、置いていかれる」。準備の大切さを改めて感じ取った瞬間を心に刻み、森下はプロの世界へと飛び込む。

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