【野球】育成のカープにまたも新星誕生の予感 背番号124の大盛

広島・大盛穂
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 育成のカープに新星誕生の予感だ。育成ドラフト1位の大盛穂外野手(22)=静岡産業大=がファームで「2番・中堅」に定着。ドラフト1位・小園海斗内野手と1、2番コンビを結成し、支配下選手登録を目指して、アピールを続けている。

 「(5月の)名古屋(遠征)からフルで使っていただけるようになって、毎日1本1本と思ってやってます。少しずつ、慣れてきたのもあると思います」

 背番号124は水本2軍監督も認める「守備と足」が魅力だ。遠投は120メートルの強肩。「守備には自信があります」と大盛。小学生の頃まで投手だったが、中学から外野一本。現在はカバーリングやカットマンまでの返球など、基本の動きを体にたたき込んでいる。

 50メートル6・0秒の足ではここまで6盗塁をマーク。「失敗もあるけど、ビビらないようにしています。挑戦することを大事にしています」。投手の癖は動画で研究し、果敢に次の塁を狙う。「できるだけ走りたい」と意欲満々だ。

 5月は7試合連続安打を記録するなど打撃も好調だった。「真っすぐが来たら、思い切りぶつけにいくイメージ。(球を)見るより振り行く」。積極打法が功を奏した形だが、それまでプロのレベルに圧倒されていた。

 オリックス・黒木の投球が一番の衝撃だった。「真っすぐがすごく速かった。キレ、伸び、変化球も…」。1軍経験のある投手の球筋に目を丸くした。速球をファウルし、変化球を振らされる打席を繰り返していたが「ボール球を見極めて割り切りができるようになった」とプロの水に慣れてきた。5月31日・ウエスタン・オリックス戦でも3安打を記録。ここまで44試合の出場で打率・266(6月3日現在)をマークし、適応能力の高さを示している。

 「打撃は打率3割を打ちたい。守備でミスしなければいい方向にいくと思う。7月までに支配下登録されるように頑張りたいです」

 悩みは線の細さだ。2月のキャンプ前まで74キロあったが、猛練習で4キロ減。現在は70・5キロで「みんなからスキニー(英語で痩せているという意味)と呼ばれています」と苦笑いする。1月の新人体力測定では総合点トップ。ポテンシャルは高いだけに、磨けば輝く可能性を秘めている。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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