ドラ5・石原 石原40歳に極意学ぶ「長寿捕手」へ決意 指名あいさつ

 広島からドラフト5位指名された石原貴規捕手(21)=天理大=が24日、奈良県天理市内の同大で鞘師スカウトらから指名あいさつを受けた。同姓のベテラン・石原慶幸捕手(40)への弟子入り志願し、「長寿捕手」になる決意を表明。盗塁阻止率・400を将来的な目標に定め、今季の盗塁王、阪神・近本を封じる意気込みも語った。

 太く、長い現役生活を見据え、プロの世界に飛び込む。指名あいさつを終えた石原貴は、やや緊張感を漂わせながら「第一線で長く活躍することを目標に、後は周りに信頼されて愛される選手になりたいです」とハッキリとした口調で言い切った。

 目指すべき大先輩がそばにいる。くしくも同姓で、同じ大卒捕手の石原慶だ。来季球界最年長捕手となる40歳のベテラン。「そのぐらいまではやりたい。目標にしてやっていきたい」と力を込めた。

 背番号31は経験値だけでなく、ベストナインやゴールデン・グラブ賞を獲得してきた実績も持つ。それだけに石原貴は「まずは捕手としての部分を吸収していきたい。たくさん経験されているという意味でも、いろんなことを聞きたい」と目を輝かせる。そして「なるべく自分から行こうと思っています」と18学年上の先輩から、目と耳で数多くのことを学んでいく考えだ。

 長寿捕手となるために持ち味を発揮し、結果を積み重ねる。二塁送球タイム1秒85の強肩と正確な送球が武器。捕手は小学3年から始め、高校2年になるまでは「(二塁送球が)届くか届かないかぐらいだった」という。それでも高校入学時から始めたウエートトレでメキメキと成長。大学では正確性に磨きを掛け「あまり走られていない」というところまで登り詰めた。

 プロでも盗塁阻止率へのこだわりを貫く。今季は巨人・小林が残した・419がリーグトップの数字。「走者の質もアマチュアとは比べものにならないけど、4割という数字を目標にしてやっていきたい」。さらに「やっぱり盗塁王を取る選手は刺したい」と今季36盗塁を決めた阪神・近本の足を封じることにも狙いを定めた。

 阪神大学野球リーグでは今春に首位打者を獲得しており、打撃センスも併せ持つ。鞘師スカウトは「若い世代の捕手で中村奨成がいるので、切磋琢磨(せっさたくま)してやってほしい」と期待した。「1軍に早く上がって、戦力になれるように頑張りたい」と石原貴。数々の野望を胸に、プロでの歩を進めていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス